クロラール(英語表記)chloral

翻訳|chloral

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

クロラール
chloral

トリクロロアセトアルデヒドともいう。抱水クロラール濃硫酸を加えて蒸留すると得られる刺激臭のある無色の液体。融点-57.5℃,沸点 97.83℃。催眠剤。麻酔法の開発期に用いられた。クロロベンゼンとともに DDTの原料としても用いられた。

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百科事典マイペディアの解説

クロラール

化学式はCCl3CHO。トリクロロアセトアルデヒドとも。刺激臭ある無色の液体。融点−57.5℃,沸点97.83℃。水,エタノールなどに可溶。DDTの製造原料に用いられた。→抱水クロラール
→関連項目カフェインDDT

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世界大百科事典 第2版の解説

クロラール【chloral】

脂肪族アルデヒドの一つ。化学式CCl3CHO。トリクロロアセトアルデヒドともいう。刺激臭のある無色の液体。融点-57.5℃,沸点97.83℃。エチルアルコールを塩素化し,合成する。重合しやすく,白色粉末のメタクロラールとなる。また当量の水と水和物を形成し,抱水クロラールchloral hydrate CCl3CH(OH)2となる。抱水クロラールは,融点51.6℃の無色板状結晶で,96℃でクロラールと水に分解する。

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大辞林 第三版の解説

クロラール【chloral】

トリクロロアセトアルデヒドの別名。化学式 CCl3CHO エタノールに塩素ガスを作用させてつくる刺激臭のある無色の液体。アンモニア性硝酸銀を還元するので、銀の検出・定量試薬に用いる。 DDT の原料として用いた。また、水を作用させて得られる結晶は抱水クロラールと呼ばれ、催眠薬に用いられたが、副作用が強く現在は用いられない。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

クロラール
くろらーる
chloral

脂肪族アルデヒドの一つ。正式にはトリクロロエタナールというが、トリクロロアセトアルデヒドともいう。刺激臭のある無色油状液体。エタノールに塩素を作用させて合成する。当量の水と反応して抱水クロラールCCl3CH(OH)2を生成する。抱水クロラールは融点51.6℃、沸点96~98℃の無色板状晶。クロラールはエタノールと反応してクロラールエチラートとなる。抱水クロラールと濃硫酸を振り混ぜ、油層を分離し、蒸留するとクロラールが容易に得られる。催眠作用がある。[谷利陸平]

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