当量(読み)とうりょう(英語表記)equivalent

  • あてはか・る
  • とうりょう タウリャウ
  • とうりょう〔タウリヤウ〕
  • 当量 equivalent

翻訳|equivalent

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

電気化学当量熱の仕事当量化学当量の3つがあるが,普通化学をさす。化学当量には元素の当量,塩基,塩の当量,酸化剤および還元剤の当量の3つがある。それぞれの物質化学反応の量的関係を記述するうえに便利な化学量である。たとえば酸の当量はその式量を酸の含む水素原子 (イオン化しうるもの) 数で割った値で,グラム単位をつけたものがグラム当量である。1 l 中に1グラム当量の酸を含む場合,その酸溶液の濃度は1規定である。この酸溶液と反応するアルカリ溶液については,中和点では酸の当量数に等しい量のアルカリ (たとえば水酸化ナトリウム) の当量数が反応に関与する。すなわち当量とは化学反応する物質同士の対応する量を表わしており,互いに反応する物質の当量数は常に等しい。

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栄養・生化学辞典の解説

 (1) 酸素の1/2グラム原子と化合する他の元素のグラム原子数を元素の当量という.(2) 酸と塩基が反応して中性塩を作る場合のそれぞれの量を酸塩基当量という.(3) 水素1原子を与えるか酸素1/2原子を取り除く還元剤の量を酸化還元当量という.(4) 標準となる物質の活性に相当する量.β-カロテン当量ナイアシン当量など.

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大辞林 第三版の解説

一般に、二つの物質がちょうど過不足なく反応するときの物質の量。特に、「化学当量」または「電気化学当量」のこと。

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化学辞典 第2版の解説

化学反応における物質の量的関係にもとづいて,各元素または化合物ごとにわりあてられた一定量で,化学当量ともいう.また,化合物の物理化学的性質に加成性がある場合に,各原子および結合様式に対してわりあてられたその性質の一定量を当量ということもある(例:屈折当量).【】元素の当量:酸素8.000の重量に対して,これと化合する元素の重量を表す数.酸素の原子価は2であるから,当量はその元素の原子量を原子価で割ったものに等しい.当量の基準として,最初,J. Dalton(ドルトン)は,もっとも当量の小さい水素をとり,これを1としたが,その後,J.J. Berzelius(ベルセリウス)らは,酸素の原子量の1/2の8.000を基準とした.現在,原子量は 12C = 12.000を基準にしているから,酸素の原子量は15.9994,したがって当量は7.9997となるが,実際上8.000に等しい.【】酸および塩基の当量:酸として作用する水素の1当量を含む酸の量,およびこれを中和するだけの塩基の量.【酸化剤および還元剤の当量:還元作用にあずかる水素の1当量を含む還元剤の量,およびこれに相当する酸化剤の量.当量という用語はSI委員会によって規定(度)とともに廃止し,すべて物質量で表現するように勧告されている.

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

世界大百科事典内の当量の言及

【化学当量】より

…略して当量ともよばれ,元素の当量,酸および塩基の当量,酸化剤および還元剤の当量などがある。
[元素の当量]
 水の分子は原子価1の水素原子H2個と,原子価2の酸素原子O1個からできていて,成分元素の質量比は2×(Hの原子量):1×(Oの原子量)=(Hの原子量):1/2×(Oの原子量)であり,水素1.008に対し酸素1/2×16.00=8.00が過不足なく化合している。…

※「当量」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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