クロロベンゼン(読み)くろろべんぜん(英語表記)chlorobenzene

日本大百科全書(ニッポニカ)「クロロベンゼン」の解説

クロロベンゼン
くろろべんぜん
chlorobenzene

ベンゼン置換体の一つ。古くはクロロベンゾールといわれていた。独特のにおいのする無色液体鉄片塩化鉄を触媒として塩素によりベンゼンの水素原子1個を塩素原子で置換することにより合成する。置換塩素化がさらに進むとジクロロベンゼンも生成するが、冷やすと結晶化するので除くことができる。銅を触媒として高温・高圧でアンモニアと反応させるとアニリンを生成し、水酸化ナトリウムと反応させるとフェノールとなる。多くの有機薬品、主要な染料中間体の原料として用いられるほか、溶剤としても利用されている。

[谷利陸平]

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化学辞典 第2版「クロロベンゼン」の解説

クロロベンゼン
クロロベンゼン
chlorobenzene

C6H5Cl(112.56).ベンゼンに鉄触媒を用い,塩素を作用させれば得られる.無色の液体.融点-45.2 ℃,沸点132 ℃.1.066.1.524.エタノールエーテル可溶,水に不溶.アニリン,クロロニトロベンゼンなど染料中間体の原料となる.また,溶媒としての用途も多い.LD50 2910 mg/kg(ラット経口).[CAS 108-90-7]

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精選版 日本国語大辞典「クロロベンゼン」の解説

クロロベンゼン

〘名〙 (chlorobenzene) ベンゼンを塩素化したもの。化学式 C6H5Cl 無色の液体。ベンゼンを鉄触媒を用いて塩素ガスと反応させてつくる。フェノール、アニリン、クロルニトロベンゼンなど合成染料の中間体、殺虫剤DDTなどの製造原料、有機溶剤などとして用いられる。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典「クロロベンゼン」の解説

クロロベンゼン
chlorobenzene

ベンゼンの水素1原子を塩素原子で置き換えた形の化合物。化学式 C6H5Cl 。沸点 132℃の液体。ベンゼンの塩素化によって合成される。フェノール,その他のベンゼン誘導体の合成中間体。

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デジタル大辞泉「クロロベンゼン」の解説

クロロベンゼン(chlorobenzene)

ベンゼン塩素化したもの。無色の液体。合成染料の中間体、有機溶剤などとして用いられる。

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世界大百科事典 第2版「クロロベンゼン」の解説

クロロベンゼン【chlorobenzene】

普通はベンゼンの水素原子を1個だけ塩素原子で置きかえた形の,分子式C6H5Clで表される化合物をいう。広義には,ベンゼンの水素原子を1~6個の塩素原子で置きかえた形の化合物の総称として用いられ,この場合には塩素原子の数によりモノクロロベンゼンC6H5Cl,ジクロロベンゼンC6H4Cl2などと呼ぶ。すべて触媒を用いベンゼンと塩素とを反応させて合成される。いずれも水に不溶,有機溶媒に可溶。 モノクロロベンゼンは,融点-45℃,沸点132℃の無色の液体で,アニリンやフェノールの合成原料となる。

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