クワス(英語表記)〈ロシア〉kvas

世界大百科事典 第2版の解説

クワス【kvas】

ロシア特産の清涼飲料で,非常に古くから知られる。ふつうはライ麦あるいは大麦の麦芽を原料とし,これに酵母あるいは発酵させたライ麦パンを加えてつくる。砂糖,ハッカ,蜂蜜,シロップなどを適宜混入して,風味をそえることが多い。こうしてつくられたクワスは炭酸や乳酸のほか,ごく微量のアルコールを含み,色は茶褐色を呈する。変種として,麦芽の代りにリンゴやナシなどの果実や漿果類を原料とするものがある。いずれにしても製法が比較的簡単であるので,ロシアでは家庭でもつくられるが,近年都会では専門の工場で大量に生産され,夏になるとクワス専用のタンク車が随所に見かけられるようになった。

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大辞林 第三版の解説

クワス【kvas】

ライ麦と麦芽で作る発酵飲料。アルコール分は1パーセント程度。清涼飲料。ロシア人が愛飲。クバス。

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飲み物がわかる辞典の解説

クワス【kvas(ロシア)】


ロシアの微アルコール性飲料。ライ麦と麦芽を発酵させてつくる。黒パンとイーストを用いて家庭でつくることもある。そのまま飲むほか、冷たいスープの材料にする。アルコール度数は1~2.5度。

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世界大百科事典内のクワスの言及

【ロシア料理】より

…古くからロシア人の食べ物として知られたのは,ライ麦からつくる黒パン,各種の穀物の粥(カーシャ),デンプンを用いるゼリー状のキセーリなどで,これらは12世紀以降の年代記などにあらわれる。飲物としては麦芽を発酵させてつくるクワス,蜜酒,ビールが愛好され,ややおくれてウォッカがこれに加わった。各種の獣肉,鳥,魚も早くから食されたが,チョウザメの卵であるキャビアが本格的にロシア料理に取り入れられたのは,16世紀後半にカスピ海に注ぐボルガ川の下流がロシアの領土に組み入れられてからである。…

※「クワス」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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