グスマン(Martín Luis Guzmán)(読み)ぐすまん(英語表記)Martín Luis Guzmán

日本大百科全書(ニッポニカ) の解説

グスマン(Martín Luis Guzmán)
ぐすまん
Martín Luis Guzmán
(1887―1976)

メキシコの小説家。メキシコ大学で法律を学ぶが革命勃発(ぼっぱつ)とともに革命軍に加わり、パンチョ・ビージャの秘書を務める。革命後の指導者争いでビージャ敗北後は新聞などの特派員として渡欧。帰国後『エル・ムンド』紙を創刊。議員にもなるが政権交代でふたたび渡欧し、スペインの諸紙に寄稿。帰国後『ティエンポ』誌を創刊。作品には激動期のメキシコや指導者たちの権力闘争を描いた『鷲(わし)と蛇』(1928)や『領袖(りょうしゅう)の影』(1929)といったメキシコ革命小説の代表作、『パンチョ・ビージャの思い出』(1938~51)、メキシコ独立戦争に参加したスペイン人闘士『ナバラの英雄、ミーナ・エル・モーソ』(1932)などの評伝がある。

[安藤哲行]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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