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グラジオラス グラジオラスGladiolus gandavensis; gladiolus

6件 の用語解説(グラジオラスの意味・用語解説を検索)

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

グラジオラス
グラジオラス
Gladiolus gandavensis; gladiolus

アヤメ科の多年草で,南アフリカ原産。多数の園芸品種があり,おもに切り花や花壇で観賞する。トウショウブオランダアヤメなどの和名もあるがあまり使われない。球茎は押しつぶしたような形の扁球形で,茎は高さ 80~100cm,下部には剣状の葉が左右に2列につき,上部は穂状の花序になる。

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デジタル大辞泉の解説

グラジオラス(gladiolus)

アヤメ科の多年草。高さ約1メートル。葉は剣状で2列につく。夏、赤・白・黄などの色の花が総状に咲く。南アフリカ原産の園芸雑種で、切り花用に栽培。オランダあやめ。唐菖蒲(とうしょうぶ)。 夏》

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百科事典マイペディアの解説

グラジオラス

アフリカおよび地中海沿岸地方に原産するアヤメ科球根植物。現在切花,花壇用にふつう栽培されているものは,19世紀初めより欧米で各種の原種から交雑作出されたもの。
→関連項目ワトソニア

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世界大百科事典 第2版の解説

グラジオラス【sword lily】

観賞用に栽植されるアヤメ科の球根植物(イラスト)。唐菖蒲(とうしようぶ)ともいう。ふつうグラジオラスと呼ばれ,栽植されているのは春植え夏咲き系のものであるが,秋植え春咲き系もあり,それを早咲きグラジオラスと呼んでいる。原種は熱帯および南アフリカ(ケープ地方に多い),地中海沿岸,小アジアなどに約300種が分布する。アフリカでは球根を食用にすることがある。花がきれいなため,17世紀中ごろより盛んにヨーロッパ各国で種間交配などによる品種改良がされ,切花,花壇用に利用された。

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大辞林 第三版の解説

グラジオラス【Gladiolus】

アヤメ科の多年草。南アフリカ原産。花茎は地下の球茎から出て、高さ約80センチメートルになり、剣形の葉を数枚つける。夏、頂に花穂を出し六弁の花を下から順に開く。花色は紅・白・黄・紫など。園芸品種が多い。オランダアヤメ。トウショウブ。 [季] 夏。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

グラジオラス
ぐらじおらす
sword lily
[学]Gladiolus

アヤメ科の球根草。属名は、葉形をラテン語で剣を意味するgladiusによる。和名トウショウブ。草丈1メートルくらい、葉は細長く先はとがり、花は漏斗(ろうと)状筒形で、花色は赤、黄、白と多彩で豊富。代表的な球茎種。原種は300種以上もあり、地中海沿岸、熱帯アフリカ、南アフリカ原産とされる。系統別に2大別し、春植え夏咲きをグラジオラス、秋植え春咲きを早咲きグラジオラスまたは秋植えグラジオラスとよぶ。春植え種は東部アフリカなどの大形系が17世紀中期から12種が交雑され、何千種もの園芸種がつくられ、今日の有名種の起源がどれであるかはさだかではない。ヨーロッパの各地では古くから育種が進み、名花がつくられたが、1910年ころアメリカ、カナダで本格的な品種改良が始まった。花径15センチメートル以上もの大輪種、花穂の穂だけで1メートル以上になる長穂種、一時多開性で12花以上つくもの、花型は波状弁、蘭(らん)咲き、八重咲きなど、花色も青、緑、黒と多彩で、花径が6センチメートル以下の小輪種や、花の中心部に斑点(はんてん)がつきツートンカラー状を示すもの、また覆輪種など、新品種が次々とつくりだされている。花のきれいな品種として有名なのは、白花のハートスラブ、黄花のサマーゴールド、桃花のメキシカリローズ、赤花の火の山、青紫花のバイオレッタなど。秋植え種は南アフリカの原種か、または南アフリカのものと地中海地方の夏に乾燥する地方のものとの交雑種である。春植え種に比べると花穂は貧弱で花も小さいが、芳香種や、フリージアに似て穂が横咲きになる変わった品種がある。最近は南アフリカの希少な品種が導入され、草丈30センチメートル未満で芳香のあるアラタス種など、人気を集めている。よく栽培されるのは、白花のコルビリアルバ、桃花のチャーム、赤花のコメット、赤紫花のロビネッタなど。いずれも4、5月咲き。[川畑寅三郎]

栽培

日当りのよい、ジャガイモがつくれる所ならどこでも栽培できると昔からいわれているが、なるべくほかのアヤメ科植物を植えたことのない土で、排水のよい深めの土にし、肥料は多めに施す。高温期の乾燥には日没後に灌水(かんすい)するとよい。普通3~4月に植え、早生(わせ)、晩生(おくて)の差はあるが、7月上旬~中旬に開花する。また抑制栽培もできるので、10月上旬に開花させたいなら6月下旬に植えるとよい。秋植え種は11月中旬から12月中旬植えとし、伸びすぎによる寒害を避ける。敷き藁(わら)をしてもよい。植え付けの間隔は大球は15センチ平方、小球は8センチ平方に1球植えとする。深さは、球根上部から5センチメートルくらいの覆土とし、火山灰土などの軽い土は10センチメートル覆土する。球根の収穫は茎葉がまだ黄緑色のときに行い、よく日干しして網袋などに入れ、暖所に吊(つ)るす。よい球根をつくるには、切り花の際、葉を3枚以上残すとよく殖える。増殖はごく小さい球(木子(きご))をとり、早春に植えると腰高の良球ができる。[川畑寅三郎]

栽培史

1597年イギリスの博物学者ジェラードは、中欧のコンムーニスG. communis L.と小アジアのセゲツムG. segetum Ker.の栽培を記録した。18世紀にはヨーロッパにアフリカ産の導入が始まるが、本格的に注目を浴びるのは、それらを用いて改良が進んだ19世紀以降である。また、1823年にイギリスの植物学者コルビルが南アフリカ産を使って作出した雑種コルビレイG. × colvilleiは、早咲き性園芸品種の基となった。その後フランス、ドイツで改良が進み、20世紀にはアメリカが育種の主流となった。日本には1847年(弘化4)に初めて渡来した。[湯浅浩史]

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