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グルタミン glutamine

翻訳|glutamine

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

グルタミン
glutamine

略号 Gln ,その化学式は NH2CO(CH2)2CH(NH2)COOH 。アミノ酸の一種で,グルタミン酸アミド。 (1) L体 テンサイの汁の中に見出され,多くの植物の生長の盛んな組織中に存在する。テンサイの汁から分離するか,L-グルタミン酸-γ-ヒドラジドの接触還元によって得られる。蛋白質の加水分解では得られない。針状晶。融点 184~185℃。生体内ではアミノトランスフェラーゼの基質となる。 (2) D体  DL-トルエンスルホニルピロリドンカルボン酸のブルシンによるラセミ分割で得られる。融点 186~188℃。

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栄養・生化学辞典の解説

グルタミン

 C5H10N2O3 (mw146.15).

 略号Gln,Q.グルタミン酸のγ-アミド.動植物タンパク質に常在するアミノ酸.生体内ではアミノトランスフェラーゼの基質となり,アンモニアの排泄経路の重要な化合物.アラニンとともに骨格筋から放出される主たるアミノ酸で,消化管,腎臓などでアラニンへと変換される.

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食の医学館の解説

グルタミン

〈スポーツ選手御用達だが、医療現場でも活用〉
 グルタミンはアミノ酸ですが、うまみ調味料に使われるグルタミン酸とは別の栄養素です。ただ、体内に入ったアンモニアを、グルタミン酸が酸度を調整してグルタミンにかえるので、まったく無関係ではありません。
○栄養成分としての働き
 グルタミンは骨格筋に貯蔵されているアミノ酸の約6割を占め、体内でたんぱく質が分解されるのを抑え、筋肉の維持に重要な役目をはたしています。また細胞の柔軟性を維持します。
 この働きがスポーツ選手に最適なのはもちろんですが、手術後で体を動かせない患者さんが、できるだけ筋肉を失わず体力を保持できるよう、医療現場でも点滴に添加されることがあります。
 グルタミンは、窒素代謝(ちっそたいしゃ)に関与し、たんぱく質や核酸などの前駆物質にもなります。
 またインスリンの分泌(ぶんぴつ)を刺激せずにグルコースに変換され、腸の細胞やリンパ球など、短時間で分裂する細胞のエネルギー源となります。
 インスリンは体内での脂肪の沈着に作用するので、体脂肪を抑えるのにグルタミンが効果を発揮するわけです。
 さらに免疫機能の向上にも作用すると考えられています。
 グルタミンは肉や魚、たまごなどに比較的多く含まれていますが、加熱により変性するので、食事からの摂取はむずかしく、サプリメントが有効です。

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漢方薬・生薬・栄養成分がわかる事典の解説

グルタミン【glutamine】

アミノ酸の一種で、非必須アミノ酸。筋肉におけるアミノ酸組成の約60%以上を占め、筋肉のたんぱく質合成の促進、消化器系の機能維持や構造保持の主要なエネルギー源となる。非必須アミノ酸ではあるが、怪我をした場合、ストレスが溜まった場合や激しい運動を行った場合など体調によって補給を必要とし、準必須アミノ酸とされることもある。免疫増強効果、脳内のアンモニア代謝産物の中和、記憶・集中力の向上、アルコール依存症の改善などの作用をもつ。

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大辞林 第三版の解説

グルタミン【glutamine】

タンパク質を構成する α -アミノ酸の一種。針状結晶。植物体、特に生長の盛んな組織中に多く含まれる。生体内ではグルタミン酸とアンモニアから生合成され、タンパク質分解で生じるアンモニアの貯蔵の役割を果たす。略号 Gln  

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

グルタミン
ぐるたみん
glutamine

グルタミン酸のγ(ガンマ)-アミドで、栄養的には非必須(ひひっす)アミノ酸。略号はGlnまたはQ。化学式はC5H10N2O3で、分子量146.15。1883年ドイツの化学者シュルツェErnst August Schulze(1840―1912)とボシャードE. Bosshardがテンサイ汁の中から発見した。遊離状態で多くの動植物中に分布する。L-グルタミンはタンパク質を構成するアミノ酸の一つで、生体内ではアンモニア貯蔵の役割を果たし、核酸のプリン核の生成などに関与する。また、フェニル酢酸と結合して解毒する。腎臓(じんぞう)その他の組織中で、グルタミン酸とアンモニアから合成される。[降旗千恵]
『神崎宣武著『日本人は何を食べてきたか――食の民俗学』(1987・大月書店) ▽永津俊治他編『脳のレセプターと運動』(1990・平凡社) ▽森正敬著『生体の窒素の旅』(1991・共立出版) ▽マックス・ペルツ著、林利彦・今村保忠訳『生命の第二の秘密――タンパク質の協同現象とアロステリック制御の分子機構』(1991・マグロウヒル出版) ▽Judy Shabert他著、斎藤英昭監訳『グルタミンのすべて――免疫系、消化器系、骨格筋へのすばらしい効果』(1994・三輪書店) ▽川合述史著『分子から見た脳』(1994・講談社) ▽武藤輝一編『最新 アミノ酸輸液』(1996・医薬ジャーナル社) ▽佐藤昌康編、川人光男他著『ブレインサイエンス最前線』(1997・講談社) ▽船山信次著『アルカロイド――毒と薬の宝庫』(1998・共立出版) ▽板倉徹・前田敏博編著『小脳――神経科学の基礎と臨床7』(1999・ブレーン出版) ▽片岡喜由著『岩波科学ライブラリー76 脳低温療法』(2000・岩波書店) ▽栗原堅三他著『グルタミン酸の科学――うま味から神経伝達まで』(2000・講談社)』

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