ケンタウルス座(読み)ケンタウルスざ(英語表記)Centaurus

  • ケンタウルス座 Centaurus

翻訳|Centaurus

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

概略位置は赤経 13時 20分,赤緯-47°で,うみへび座やおとめ座の南にある南天星座。6月のに南中するが,日本の本州では地平線下に一部沈んでいる。α星,β星はともに北緯 29°以南でしか見られない。α星は最近星,またω (NGC5139) は視直径最大の球状星団として知られている。ωのやや北に位置する不規則銀河 NGC5128はケンタウルス座Aと呼ばれ,典型的な電波銀河である。ギリシア神話では半人半馬のケンタウロスケイロンは医学や音楽に精通し,アキレスやエスクラピウスの先生である。

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百科事典マイペディアの解説

6月上旬の夕方,南の地平線上に上半分が見える星座。α,βの2個の1等星を含み,プロキシマケンタウリは太陽系に最も近い恒星(4.28光年),ωは球状星団(NGC5139)。ケンタウロスを象徴。

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世界大百科事典 第2版の解説

略号はCen。南天の星座。ケンタウルス(ケンタウロス)は上半身が人間,下半身が馬の姿というギリシア神話に活躍する一族である。この星座の南縁,天の川の中にα,βの両輝星が並び輝く。その西隣に南十字星がある。α星は光度0.7等,G2型の星と光度0.8等,K1型の星からなる実視連星で軌道周期80.089年,半長軸17.″665である。1838年ヘンダーソンT.Henderson(1798‐1844)はケープ天文台でこの星を観測し,年周視差の測定に成功した。

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大辞林 第三版の解説

6月初旬の宵に、南の地平線近くを通る星座。アルファ星は日本からは見えないが、明るさマイナス0.3等で全天第三の輝星。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

6月初旬の宵、南の地平線上に上半身だけ姿を見せる星座。日本でも沖縄付近ではほぼ全身を見ることができる。上半身が人間、下半身が馬という粗暴なふるまいをするケンタウロスの姿で、固有名ではなく半人半馬族全体のことをさした星座名である。上半身の部分にはオメガ・ケンタウリ星団(ω(オメガ)星団)という肉眼でも見える明るい球状星団があり、明るさはおよそ4等星ほどである。昔は1個の星とみなされていたため、恒星につけられるギリシア文字ωがつけられていたが、実体は距離1万7000光年のところにある星の大集団だった。オメガ・ケンタウリ星団は東京では真南に昇りつめても地平線上わずか7度程度にしかならないので、みつけにくい。ケンタウロスの足元部分には、太陽にいちばん近い恒星として有名な0.1等のα(アルファ)星がある。距離は4.4光年で、グアム島やハワイでは春に見やすくなる。[藤井 旭]
『藤井旭著『春の星座』(1989・金の星社) ▽作花一志著『星空ウォッチングのすすめ』(1996・オーム社) ▽デイビッド・マリン著、長谷川哲夫訳『デイビッド・マリンの驚異の大宇宙』(2000・ニュートンプレス) ▽野尻抱影著『星座のはなし』(ちくま文庫)』

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精選版 日本国語大辞典の解説

(ケンタウルスはCentaurus) 南天の星座。α(アルファ)星は太陽系に最も近く四・三光年の距離にある。日本では北半分は見えるが、α星は見えない。

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