ゲッケイジュ(月桂樹)(読み)ゲッケイジュ

百科事典マイペディア 「ゲッケイジュ(月桂樹)」の意味・わかりやすい解説

ゲッケイジュ(月桂樹)【ゲッケイジュ】

ローレルとも。南欧原産のクスノキ科の常緑中高木。明治中期に渡来した。枝や葉には芳香がある。葉は長楕円形,なめらかで革質をなす。雌雄異株。4月,葉腋に小さな黄色花を密につける。花被は4裂。果実は10月ごろ黒紫色に熟す。葉はベイリーフといい,スパイスとして煮込み料理ピクルスなどに用い,絞った油は整髪料ソース香料とする。樹は庭木,記念樹とする。→月桂冠
→関連項目オールスパイス桂冠詩人ベイリーフ

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ゲッケイジュ(月桂樹)」の意味・わかりやすい解説

ゲッケイジュ(月桂樹)
ゲッケイジュ
Laurus nobilis; laurel; noble laurel; victoris laurel

クスノキ科の常緑高木。南ヨーロッパ原産で,日本には明治年間に渡来して各地に植えられている。高さ 12mに及ぶ。葉は互生し,長楕円形で硬く,深緑色小枝は緑色である。雌雄異株。春に黄色の小花を生じ,10月頃,楕円形の紫色の果実をつける。葉は精油を含み,乾燥して香料,料理用とする。この枝でつくった輪を戦勝オリンピック競技の名誉の表象とするならわしがある。平和の象徴であるオリーブとまちがいやすいが,オリーブは葉が細く対生である。

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