ゲットウ(月桃)(読み)ゲットウ

百科事典マイペディア 「ゲットウ(月桃)」の意味・わかりやすい解説

ゲットウ(月桃)【ゲットウ】

ショウガ科多年草。九州南部〜沖縄,インドシナ,インドに分布。高さ2m内外になり,6〜7月,白色で紅条のある美しい花をふさ状に茎頂から下垂する。観賞用に暖地では露地で,普通は温室内で植栽生花用にもされる。園芸的に栽培されるのはもっぱら園芸品種のキフゲットウで,黄斑が入った葉が生花などに用いられる。また近年は,球形の赤い果実をつけた茎も花材として利用されている。繁殖株分けによる。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ゲットウ(月桃)」の意味・わかりやすい解説

ゲットウ(月桃)
ゲットウ
Alpinia zerumbet

ショウガ科の多年草。インドから東南アジア熱帯に広く分布し,日本でも小笠原,沖縄などに自生する。全長 2mに及ぶ。茎の上部に長い花穂を出し,上半部は重みで垂れる。花は光沢のある淡紅色で,3本あるおしべのうち2本は唇弁状になって,赤と黄の鮮かな縞がある。観賞用とともに葉の繊維を利用するために栽培する。

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