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ゲヘナ(英語表記)Gehinnon; Gehenna

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

ゲヘナ
Gehinnon; Gehenna

ヘブライ語で「ベン・ヒンノム (息子) の」の意。ユダとベニヤミンの地の境界の一つで,エルサレムの南にある谷。王国時代に子供たちを焼いて異教の神バールに燔祭として捧げた場所 (列王紀下 23・10,エレミヤ書7・31) 。預言者エレミヤはこの祭儀を繰返し非難し,この谷は虐殺の谷と呼ばれる日がくると預言した (エレミヤ書 19・5~6) 。ユダヤ教においては比喩的に死後罪人が罰を受ける場所,地獄の名で呼ばれ,新約聖書も同様の意味で用いている。

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世界大百科事典 第2版の解説

ゲヘナ【gehenna】

旧約聖書《ヨシュア記》18章16節および《列王紀》下23章10節で言及される〈ヒンノム(の子ら)の谷〉のことで,元来エルサレムの城壁の南にある谷をさした。古来ここで幼児犠牲が行われ,また後に町の汚物や動物・罪人の死体が焼却されたことから,死後悪人が罰せられる場所,すなわち〈地獄〉の同義語となった。新約聖書ではすべて地獄の意で用いられ,しかも元来の地名との関連で〈火〉との強い結合を示している。地獄【青野 太潮】

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大辞林 第三版の解説

ゲヘナ【Gehenna】

〔エルサレム城壁の南にある谷。古く幼児犠牲が行われたことから〕
新約聖書で、地獄。

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世界大百科事典内のゲヘナの言及

【地獄】より

…たとえばコリントスの邪悪な王であったシシュフォスが堕(お)ちた世界がそれで,彼は石を山頂まで転がしていく作業を永久に続けなければならなかった。ギリシアではこのような地獄を一般にハデスとよび,神名ともなっているが,のちにキリスト教において発達をみた地獄は,ゲヘナである。また新約聖書にはゲヘナのほかにギリシア以来のハデスの語も用いられているが,これはもっぱら死者の霊の赴くところとされ,ゲヘナが悪しき者に永遠の刑罰を加える場所とされているのと好対照をなしている。…

※「ゲヘナ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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