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ゲンジボタル Luciola cruciata

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

ゲンジボタル
Luciola cruciata

鞘翅目ホタル科。体長 12~18mmでヘイケボタルより大型。体は黒色,前胸背は淡赤色で,正中線上には中央で広がる黒条がある。腹端は雄では末端2節,雌では1節がそれぞれ黄白色の発光器になっている。頭部は背面からみるとほとんど前胸の下に隠れる。複眼は大きく,触角糸状。前翅は左右ほぼ平行で,各翅にそれぞれ4条の弱い縦隆起がある。幼虫は清流にすみ,カワニナを捕食し,4~5月頃陸に上がって蛹化する。本州,四国,九州に分布する。

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朝日新聞掲載「キーワード」の解説

ゲンジボタル

本州・四国・九州に生息する日本固有の昆虫。程良い栄養分のある流水に群生し、水田に多いヘイケボタルと対照的。一斉に光る雄の成虫を見て楽しむ風情は、各地に古くからある。辰野町名所で、戦前から天竜川沿いで祭りが催された。松尾峡一帯のホタル発生地は県天然記念物に指定され、町は条例で保護している。

(2008-06-17 朝日新聞 朝刊 長野東北信 1地方)

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百科事典マイペディアの解説

ゲンジボタル

ホタル科の甲虫の一種。体長15mm内外。黒色で胸は赤い。本州〜九州,対馬に分布。卵,幼虫,蛹(さなぎ),成虫ともに発光する。成虫の発光器は雄では第6,7節に,雌では第6節だけにある。
→関連項目ヘイケボタルホタル(蛍)

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世界大百科事典 第2版の解説

ゲンジボタル【Luciola cruciata】

甲虫目ホタル科に属し,体長12~18mm(イラスト)。本州,四国,九州の各地に生息し,古くから日本人にもっとも親しまれてきた昆虫の一つであるが,開発によって都市周辺ではほとんど見られなくなった。成虫は6~7月に多く,ヘイケボタルより出現がやや早い。雌は流水の水辺のコケなどに直径約0.5mmの黄色卵を平均500個,もしくはそれ以上も産みつける。約1ヵ月後に孵化(ふか)した幼虫は流水中でカワニナ(巻貝)を食べ,水中で越冬,春までに6回脱皮して終齢となる。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

ゲンジボタル
げんじぼたる / 源氏蛍
[学]Luciola cruciata

昆虫綱甲虫目ホタル科に属する昆虫。本州、四国、九州に分布し、川辺に多い。体長12~20ミリメートル。黒色で前胸背面が淡赤色、中央に十字架状の黒紋がある。日本の代表的なホタルである。[中根猛彦]

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