コウ(カウ)・ちまた(漢字)

普及版 字通 の解説


人名用漢字 9画

(異体字)
12画

[字音] コウカウ
[字訓] ちまた

[説文解字]

[字形] 形声
正字の字形(こう)に従い、共(きよう)声。字はまた行に従う。〔説文〕六下に「は里中のなり」という。〔礼記、檀弓上〕に「曾子、客と門側に立つ。其の徒趨(はし)りて出づ。~將(まさ)に出でてに哭せんとす」とあり、邑門の外の、儀礼を行うところをという。金文の〔(ほうせいき)〕に「立(のぞ)みて(ちか)ひ、(かう)をす」とあって、その字がの初文であるらしく、境界の榜示をなす意と思われる。のち里をいい、〔詩、風、叔于田〕に「(ちまた)に居人無し」、〔伝〕に「は里の塗(みち)なり」とみえる。

[訓義]
1. ちまた、みち、里中のみち、門外
2. 宮中のみち。
3. ろじ、小さな曲がったみち。
4. むら、さと、郷。

[古辞書の訓]
和名抄 知末太(ちまた)〔名義抄 チマタ・サト

[声系]
(港)は〔説文新附〕十一上にみえ、「水なり」という。〔水経注、穀水〕の条に引く晋の恵帝の〔石梁を造る文〕に「石水門を改治す」とあり、古くはをそのまま用いた。

[熟語]

[下接語]
・盈・家・街・窮・墟・狭・曲・衢・後・高・斜・州・小・深・水・絶・阡・村・達・塡・都・塗・党・廃・卑・貧・坊・満・門・幽・里・柳・隣・陋

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

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