こうこう(読み)コウコウ

デジタル大辞泉 「こうこう」の意味・読み・例文・類語

こう‐こう

[副]
キツネの鳴き声を表す語。こんこん。
「狐々と呼びければ、―と鳴きて」〈今昔・二七・四〇〉
鶏の鳴き声を表す語。
「鶏の蹴合ふまねをせい。…―こう、こきゃあ、―」〈虎寛狂・二人大名

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精選版 日本国語大辞典 「こうこう」の意味・読み・例文・類語

こう‐こうクヮウクヮウ

  1. 〘 形容動詞ナリ活用タリ 〙 たけだけしいさま。力を出すさま。
    1. [初出の実例]「国内游手収編行、兵無妻子」(出典:山陽詩鈔(1833)三・仏郎王歌)
    2. [その他の文献]〔張衡‐西京賦〕

こう‐こうクヮウクヮウ

  1. 〘 形容動詞ナリ活用タリ 〙 かまびすしいさま。話し声泣き声のやかましいさま。
    1. [初出の実例]「街上孰家児、繿縷風寒不自持」(出典:玩鴎先生詠物百首(1783)棄子)
    2. [その他の文献]〔詩経‐周頌・有瞽〕

こう‐こうクヮウクヮウ

  1. 〘 形容動詞ナリ活用タリ 〙ごうごう()

こう‐こう

  1. 〘 副詞 〙 ( 「と」を伴って用いることもある ) 狐や鶏などの鳴き声を表わす語。
    1. [初出の実例]「其の妻忽に狐に成て〈略〉こうこうと鳴て迯去にけり」(出典:今昔物語集(1120頃か)二七)

こう‐こうクヮウ‥【黄

  1. 〘 名詞 〙 年老いて頭髪が黄ばみ、顔面にしみが出たような老人。七〇~八〇歳の老人をさしていう。〔布令字弁(1868‐72)〕〔詩経‐小雅・南山有台〕

こう‐こうカウカウ

  1. 〘 形容動詞ナリ活用タリ 〙 さかんに腹を立てるさま。

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普及版 字通 「こうこう」の読み・字形・画数・意味

】こうこう(かうかう)

堅い石をうつ音。余裕のないさまにたとえる。〔論語、憲問〕子(し)、磬(けい)(石の楽器)を衞につ。(き)(もっこ)を(にな)ひて孔氏の門を(よぎ)るり。曰く、心る哉(かな)、磬をつやと。にして曰く、鄙なる哉、乎たり。己を知る(な)くば、斯(すなは)ち已(や)まんのみと。

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】こうこう(くわうくわう)

剛直のさま。〔後漢書、方術上、郭憲伝〕時に匈奴數(しばしば)塞を犯す。之れを患(うれ)ふ。~(憲)諫爭して合はず。~、兩をして、扶(たす)けて殿を下らしむ。、亦た拜せず。曰く、常(かつ)て聞く、關東たり郭子と。(つひ)にならずと。

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】こうこう(かうかう)

きびしくものいう。清・方〔大理高公墓碣〕二親皆篤老、當(まさ)に洽すべきに、居常然、事にへば仍(な)ほたり。之れを用(もつ)て、富貴なりと雖も恆(つね)に蹙蹙(しゆくしゆく)(おそれ謹むさま)たり。

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】こうこう(かうかう)

広やかで明るいさま。〔孟子、尽心上〕の民は如(くわんぐじよ)(よろこびたのしむ)たり。王の民は、如たり。~民、日に善にりて、而も之れを爲(せ)しむるを知らず。

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紘】こうこう(くわうくわう)

綿で作った、冠の左右の飾り。〔晏子、外、重而異者九〕冕(べん)の(りう)るは、見る多きを惡(にく)むなり。紘充耳は、聞く多きを惡むなり。

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】こうこう(かうかう)

遠大でみちわたる。〔法言、問神〕夏(ぐか)の書は渾渾爾(こんこんじ)たり。の書は爾たり。の書は爾(がくがくじ)(議論がきびしいさま)たり。

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】こうこう(くわうくわう)

多いさま。早いさま。また、音の轟くさま。〔漢紀、哀帝紀上〕(建平元年春正月)丁未、白氣り、天にく。廣き處は一疋の布の如く、長さ十餘西南に行き、として雷の如し。一にして止む。

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】こうこう(くわうくわう)

うぶ声。幼児のなく声。やかましい。また、音がそろう。〔詩、周頌、執競〕たり 磬(けいくわん)(楽器)將將(さうさう)たり すこと穰穰(じやうじやう)たり

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【黄】こう(くわう)こう

老人。〔儀礼、士冠礼〕三たび加へて曰く、~兄弟(とも)に在り、以て厥(そ)のせ。なるまで無疆(むきやう)、天の慶を受けよと。

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】こうこう(かうかう)

いたずらに志のみ大きく、大げさにものいう。〔孟子、尽心下〕何を以てか之れを狂と謂ふや。曰く、其の志然として曰く、古の人、古の人と。其の行ひを夷考するに、焉(こ)れを掩(おほ)はざる(言行が一致しない)なり。

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】こうこう

愚直のさま。〔論語、泰伯〕狂にして直ならざる、(とう)(おろか)にして順ならざる、にして信ならざるは、吾(われ)は之れを知らず。

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】こうこう(かうかう)

うらみ怒るさま。〔孟子、公孫丑下〕其の君を諫めて受けられざれば、則ち怒り、然として其の面に見(あら)はる。

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慷】こうこう

慨。

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吼】こうこう

呼。

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光】こうこう

火。

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】こうこう

火が盛んにもえる。

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】こうこう

水の深く広いさま。

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】こうこう

粗暴でわるいさま。

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】こうこう

水の広大なさま。

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】こうこう

水が白く光る。

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口】こうこう

街の入口

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】こうこう

白いさま。

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】こうこう

光るさま。

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】こうこう

まぐさ。

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哮】こうこう

大音

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衡】こうこう

雑佩

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呷】こうこう

大声

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口】こうこう

調子

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】こうこう

大声。

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】こうこう

輝く。

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工】こうこう

船頭

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】こうこう

飛ぶ。

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甲】こうこう

蔵甲。

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衡】こうこう

枝が交わる。

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【衡】こうこう

まちなか。

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【高】こうこう

綱渡り。

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【交】こうこう

交合。

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【香】こうこう

香籠。

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【皓】こうこう

光亮。

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【溝】こうこう

みぞ。

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【稾】こうこう

わら。

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【鏗】こうこう

鏗鏗。

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事典 日本の大学ブランド商品 「こうこう」の解説

こうこう

[食品]
弘前大学(青森県弘前市)の大学ブランド。
農学生命科学部附属生物共生教育研究センター藤崎農場(南津軽郡藤崎町)で育成されたリンゴの品種。農学生命科学部・塩崎雄之輔教授が1981(昭和56)年に弘大1号とふじの交配をおこない、選抜して育成された。1994(平成6)年に安定化を実現。1999(平成11)年4月に品種登録された。果肉は黄色で蜜が豊富。
(注)記載内容は事典編集当時(2010年2月)のものです。内容・価格等はその後に変更になった場合もあります。

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デジタル大辞泉プラス 「こうこう」の解説

コウコウ〔2代目〕

兵庫県神戸市、神戸市立王子動物園で飼育されていたジャイアントパンダのオス。1995年中国生まれ。2002年、同園で飼育されていたが繁殖に適さず返還されたオスの「コウコウ(興興)」の代わりに来園、同名で呼ばれる。中国での名前は「龍龍(ロンロン)」。2010年に死亡。

コウコウ〔初代〕

兵庫県神戸市、神戸市立王子動物園で飼育されていたジャイアントパンダのオス。1996年中国生まれ。2000年来園。「タンタン(旦旦)」との繁殖が期待されたが、繁殖に適さず2002年に返還された。

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