コシアブラ

  • Acanthopanax sciadophylloides Fr. et Sav.
  • Acanthopanax sciadophylloides Fr.et Sav.
  • こしあぶら / 漉油

百科事典マイペディアの解説

北海道〜九州の山地に生えるウコギ科の落葉高木。葉は互生し,5小葉からなる掌状複葉。夏,枝先に淡黄色の小花が球状にまとまった散形花序を多数つける。果実球形で黒紫色に熟す。材は白く,木目が細かく光沢があるので,細工物,(はし),楊枝(ようじ)などにされる。山形県米沢市笹野の一刀彫はこの材が用いられる。昔,樹脂から金漆(ごんぜつ)というに似た塗料をつくったことからゴンゼツノキともいう。

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朝日新聞掲載「キーワード」の解説

高さ20メートルほどに育つウコギ科の落葉樹。春に出る天ぷらなどにして食される。ほろ苦く、食味タラの芽に近い。木から採れる樹脂をこしてをとり出し、塗料やさび止めに使われたことが名前の由来とされる。

(2020-07-10 朝日新聞 朝刊 福島全県・1地方)

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世界大百科事典 第2版の解説

山地に生えるウコギ科の落葉高木(イラスト)。昔この木から樹脂をとって金漆(ごんぜつ)というウルシに似た塗料に用いたところから,ゴンゼツノキの名がある。は高さ10m以上になり,樹皮褐色を帯びた灰白色楕円形の皮目がある。葉は互生し,5小葉をもった掌状複葉で,7~30cmの葉柄がある。小葉は倒卵状楕円形で鋸歯があり,裏面はわずかに淡緑で粉白色を帯びる。中央の小葉は最も大きく,側小葉は小型である。8月頃,枝先に散形花序を総状につけた枝を生した複雑な花序を出し,淡黄緑色の花をつける。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

ウコギ科の落葉高木。高さ15メートル、樹皮は灰褐色。葉は5小葉からなる掌状複葉で、質は薄く、小葉は卵状長楕円(ちょうだえん)形、長さ10~20センチメートルで、7~30センチメートルの長い柄がある。花は8月、その年に伸びた枝の先に長い柄のある複散形花序に多数つき、淡黄緑色である。果実は液果で、9~10月に黒く熟す。北海道から九州にかけての山地に広く分布し、秋の黄葉は美しい。樹皮から樹脂液をとり、漉(こ)して塗料(金漆(ごんぜつ)という)をつくったのでこの名がある。金漆の音読みをもとにゴンゼツノキともいう。
 材は箱、箸(はし)、杓子(しゃくし)、扇子の骨などの器具材のほか、マッチの軸としても利用する。若芽は食用となる。[門田裕一]

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世界大百科事典内のコシアブラの言及

【シラキ(白木)】より

…和名のもととなった白い材は,細工物や薪炭材とする。材が白いのでシラキと呼ばれる樹木には,ドロノキ,アカメガシワコシアブラミズキなどがある。【森田 竜義】。…

※「コシアブラ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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