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コチニール cochineal

翻訳|cochineal

百科事典マイペディアの解説

コチニール

カルミンとも。紅色の色素でコチニールカイガラムシの雌からとる。食品,化粧品の色づけや,アニリン染料が合成されるまでは生体組織の染色などに使用。
→関連項目オアハカ草木染春慶塗

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栄養・生化学辞典の解説

コチニール

 カルミンともいう赤色の色素.サボテンにつくコチニール(日本ではエンジムシ)という昆虫[Dactylopius coccus]の雌の体を乾燥したものから抽出して調製する.食品の着色に用いる.

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大辞林 第三版の解説

コチニール【cochineal】

出典 三省堂大辞林 第三版について 情報

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

コチニール
こちにーる

中南米、メキシコ、ペルーなどに産するノパルサボテンnopal cactus(ウチワサボテン)に寄生する、エンジムシ(臙脂虫)の雌を熱処理してつくった赤色の顔料で、絵の具のカーマイン・レーキcarmine lakeの原料として用いられる。主成分はカーマイン酸(カルミン酸)で、アルミナ、鉄、クロムなどを媒染することによって、鮮紅色から紫がかった色相を得ることができるので染色にも用いられ、ヨーロッパでは羊毛を染めるのに多く用いられた。
 近世日本に輸入されて、陣羽織などにつくられた猩々緋(しょうじょうひ)の羅紗(らしゃ)は、これを用いたものが多かった。化学染料が発達してからは、あまり用いられることがなくなったが、近時、同系統のラック染料とともに、食品の無害着色加工などにふたたび見直されて、その需要が伸びてきた。[山辺知行]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

世界大百科事典内のコチニールの言及

【臙脂】より

…樹枝に寄生した雌のラックカイガラムシの分泌物が染料に利用されたのである。ラックカイガラムシは古代インドでもラックダイという染料として用いられたが,このほかサボテンに寄生するコチニールカイガラムシすなわちエンジムシ(臙脂虫)から得られたコチニールは,古代インカなど中南米で使用された。古代フェニキアのケルメス,ヨーロッパでカーミンと呼ばれるものはタマカイガラムシの一種から得られた染料だと思われる。…

【コチニールカイガラムシ】より

…半翅目コチニールカイガラムシ科の昆虫。虫体からコチニール(洋紅染料)が得られるのでこの名がある。…

【食用色素】より

…植物性のものには,ブドウ,カカオ,ベニノキ,クチナシ,ベリー類,コーリャン,トマトなどの果実に由来するもの,ハイビスカス,ベニバナなど花に由来するもの,アカネ,ウコン,ニンジンなど根に由来するもの,シソなど葉に由来するものがある。動物性のものには,ラック,コチニールがある。微生物に由来するものには,モナスクス,クロレラ,リボフラビンがある。…

※「コチニール」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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