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アメリカのジャズ・ピアノ奏者、作曲家。マサチューセッツ州チェルシー生まれ。イタリア系。本名アルマンド・アンソニー・コリアArmando Anthony Corea。6歳からピアノを学び、1962年ラテン音楽のモンゴ・サンタマリア楽団に参加。ウィリー・ボボ、ブルー・ミッチェル、ハービー・マンなどの楽団を経て、1968年にアルバム『ナウ・ヒー・シングス、ナウ・ヒー・ソブス』Now He Sings, Now He Sobsを発表して注目された。同年マイルス・デービスのグループに参加、1970年に独立。サックス奏者のアンソニー・ブラクストンAnthony Braxton(1945― )らと前衛ジャズのクァルテット「サークルCircle」を結成したが、短期間で解散。1972年にブラジル出身の歌手フローラ・プリムFlora Purim(1942― )を含むグループ「リターン・トゥ・フォーエバーReturn to Forever」を結成。同グループは、ロックやラテンの要素を吸収した多彩な楽しい音楽で人気をよび、フュージョンを代表するグループとなった。1980年に解散。その後はさまざまな編成で、美と幸福を信条とする音楽の演奏を続けた。作曲の代表作には『ラ・フィエスタ』La Fiesta(1967)、『スペイン』Spain(1972)などがある。
[青木 啓]
『木島始訳『ぼくの音楽ぼくの宇宙』(1978・晶文社)』▽『白石かずこ訳『ミュージック・ポエトリー』(1982・スイングジャーナル社)』▽『山下邦彦著『チック・コリアの音楽――ポスト・ビバップの真実とジャズの可能性を求めて』(1995・音楽之友社)』
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