翻訳|colony
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報
語意は植民地ないし同類集団の居住地であるが,第1次大戦後のイギリスの結核対策では転じて,一般地域で生活困難をきたす結核回復者へのアフターケアと労働とを組み合わせた共同生活施設の通称となった。日本には,結核回復者施設の流れをくむ身体障害者施設でコロニーと称する社会福祉法人がある。一方,親亡きあとの重度精神遅滞者に家庭に代わる施設の必要性を訴えた親たちの運動にこたえて,国が設置し,特殊法人の心身障害者福祉協会が運営する精神遅滞者の大型施設が,1971年群馬県高崎市に国立コロニーとして設立された。ここでいわれるコロニーとは,精神遅滞児・者が適切な指導と保護のもとで,社会生活を営むことができるよう整備された生活共同体的福祉施設である。以来,地方コロニーと呼ばれる同種の精神遅滞者総合施設が全国各地に設立されてきている。大型コロニーには,1970年代以降の脱施設主義の風潮に反する隔離処遇であるという批判もある(居宅保護・施設保護)。
執筆者:小島 蓉子
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報
…植民地という概念は,ラテン語coloniaに起源をもち,それが近代ヨーロッパ語のcolony(英語),colonie(フランス語),Kolonie(ドイツ語)として広く用いられ,さらに近代日本において,その日本語訳として定着したものである。この概念は古典古代,近代ヨーロッパ,近代日本と三重の歴史的位相をもち,それに応じて,意味する内容も拡大してきた。近代以前には,植民地という言葉はおもに,ある集団か,その一部が従来の土地を離れて新たな地域に移住し,そこで形成する社会を意味した。…
※「コロニー」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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