コンピュータ・ウイルス(読み)こんぴゅーたういるす(英語表記)Computer Virus

日本大百科全書(ニッポニカ) 「コンピュータ・ウイルス」の意味・わかりやすい解説

コンピュータ・ウイルス
こんぴゅーたういるす

プログラムデータの中に悪意をもってひそかに組み込まれたプログラム。それを知らずにコピーして、コンピュータ上で稼働させると、ウイルスプログラムが動き出して、コンピュータ上の記憶内容をかってに破壊するなどの害をもたらす。エクセルEXCEL)のマクロや、メールの添付書類に組み込まれるウイルスもある。「ワクチン」とよばれるウイルスを検出、除去するプログラムがつくられている。ウイルスに感染しない最良の手だては、身元が不確かなプログラムやデータを取り込まないこと、そして常時ワクチンプログラムを走らせることである。

[田村浩一郎]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

パソコンで困ったときに開く本 「コンピュータ・ウイルス」の解説

コンピュータ・ウイルス

外部から入り込んで、ファイルを破壊したり、正常な動作を妨害したりする悪質なソフトの総称です。技術的にはウイルスといえない「ワーム」や「トロイ木馬」、「スパイウエア」などもまとめて「ウイルス」と呼ぶこともあります。基本的に、ウイルスは動き出してしまったらもう手遅れです。ウイルス対策ソフトを使って、動き出す前に発見、削除することが重要です。電子メールやウェブページを介して広まり、きわめて短時間で広範囲に被害が広がるため脅威となっています。USBメモリーのやり取りを通じて感染することもあります。狭義のウイルスは、別のファイルと一体化していて、そのファイルを開くと動き出し、別のファイルに自分のコピーをくっつけて被害を広げます。一連の動きが病原体のウイルスの潜伏、発症、感染に似ていることから「ウイルス」という名になりました。
⇨USBウィルス、スパイウエア、
トロイの木馬、マルウエア、ワーム

出典 (株)朝日新聞出版発行「パソコンで困ったときに開く本パソコンで困ったときに開く本について 情報

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