コーナー
〘名〙 (corner)
① 隅。かど。
(イ) 陸上競技のトラック、あるいは競馬場などの曲がりかど。
※陸上競技の研究(1921)〈寺田瑛〉九「走路の角(コーナー)を廻る時には」
※日本野球史(1929)〈国民
新聞社運動部〉カーヴ練習の
苦心「マックネインのサイン通りにコーナーを通して曲げたり」
※まんだん読本(1932)
拳闘と説明者〈井口静波〉「相手が倒れましたら自分のコーナーへ帰って相手の立上るまで待っています」
(ニ) 部屋などの隅。
※
鴛鴦の間(1955‐56)〈舟橋聖一〉七「五、六人の子をひきつれて、コーナーのシートを占めた」
(ホ)
売場などで、特定のものを扱っている小区画。また、ある
目的のために設けられた一区画。実際に隅や角にあるかどうかに関係なくいう。
※
死角(1961)〈
水上勉〉二「四階売り場の婦人服コーナーを占拠した『大洋紡』が」
② 隅、かどに置いたりはったりするもの。
(ロ)
アルバムに
写真をはる時に、四すみにつけてとめるもの。
※男の
遠吠え(1974‐75)〈
藤本義一〉偽賢明「
質問のコーナーなのに、突如高村光太郎論のひとくさりを聞かされてしまったりする」
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報
デジタル大辞泉
「コーナー」の意味・読み・例文・類語
コーナー(corner)
1 リングやグラウンド、また、部屋・流し台などの隅・角。「コーナーに追いつめる」「部屋のコーナーに置く」
2 道路・競走路などの曲がり角。「第四コーナーを回る」
3 野球で、ストライクゾーンの隅。「コーナーをつく投球」
4 売り場・催し物会場などに設けた一区画。「スポーツ用品のコーナー」「模擬店コーナー」
5 放送番組や新聞の紙面などで、その一部分に特設された一区画。「リクエストコーナー」
6 写真をアルバムにはるとき、四隅を留めるもの。
[類語]角・曲がり角・町角・辻・隅・際・隅っこ・端っこ
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