日本大百科全書(ニッポニカ) 「ゴットワルト」の意味・わかりやすい解説
ゴットワルト
ごっとわると
Klement Gottwald
(1896―1953)
チェコスロバキアの政治家。モラビア(現チェコ)のデディツェの小農の家に生まれ、指物師の徒弟となり、青年期に社会主義運動に加わった。第一次世界大戦後、社会民主党に加入、1921年の共産党の結成に参加し、党機関紙主筆、ついで党宣伝扇動部長を経て、1929年に党書記長に就任した。1939年にソ連に亡命、1945年に帰国しベネシュ大統領のもとで副首相として国民戦線政府に入閣、1946年に首相、1948年の二月革命以後大統領になった。1946年以後党議長に就任。スターリンの路線を忠実に実行、1953年のスターリンの葬儀に参列し、帰国直後に病死した。1962年には個人崇拝の誤りを批判された。
[木戸 蓊]