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ゴビ砂漠 ゴビサバク

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デジタル大辞泉の解説

ゴビ‐さばく【ゴビ砂漠】

ゴビ

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百科事典マイペディアの解説

ゴビ砂漠【ゴビさばく】

ゴビはモンゴル語で砂礫(されき)を含むステップの意。モンゴルから中国内モンゴル自治区,甘粛省に広がり,延長約1500km,標高1000〜1500m。周辺を山脈で囲まれ乾燥度が高く,気温の年変化・日変化が大きい。
→関連項目外モンゴル中央アジアモンゴル

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世界大百科事典 第2版の解説

ゴビさばく【ゴビ砂漠 Gobi】

〈ゴビ〉とはモンゴル語で〈草がまばらに生え,若干の動物が生息する荒れ地〉を意味する普通名詞であるが,一般にモンゴル南部から中国内モンゴル自治区北部,甘粛省の一部にかけての地域をゴビ砂漠と呼んでいる。この地は海抜1000m前後の高原で,西部に砂丘が少しあるほかは,大部分が砂礫のひろがるステップである。気候は大陸性で,1月平均気温は約-20℃,7月のそれは20℃以上,降水量は西部で50~70mm,北部や南東部で200mm前後,その周辺で300~400mmである。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

ゴビ砂漠
ごびさばく
Gobi

中国とモンゴルにまたがり、モンゴル高原の中央部以西に広がる砂漠性ステップ(短草草原)と砂漠。ゴビとは、モンゴル語で、本来、森林・流水が乏しく、草が短くまばらであり、砂と小石が多い土壌をもち、タルバガン(リス科の哺乳(ほにゅう)類)の生息していない所を意味する普通名詞である。現在、中央アジア中部以東のこのような所は、ゴビ砂漠でない場所でもゴビと称している。中国では戈壁(ゴビ)と表記する。固有名詞としてのゴビ砂漠は、東はモンゴル東部の東部大平原の純ステップ地帯に接し、北はハンガイ、ヘンテイ両山脈の南方を東西に延びる純ステップ地帯に接し、西はタクリマカン砂漠に接し、南は陰山(いんざん/インシャン)、祁連(きれん/チーリエン)両山脈の山岳森林ステップに接する。そしてその内部が固有の名称をもつ多くのゴビに細分される。[吉田順一]

気候・地形

標高は900~1200メートルで西高東低であり、モンゴル高原においてもっとも低い地帯である。大陸性気候が支配し、気温の日較差、年較差が著しい。年較差は85℃(最高気温は7月の45℃、最低気温は1月の零下40℃)に達する。モンゴル側は、7月の平均気温は20℃前後、1月のそれは零下18℃、最高気温は41℃、最低気温は零下48℃である。また同地域の風速は平均3.5メートル、最大34メートルである。ゴビ砂漠の年降水量は200~250ミリメートル以下(モンゴル側は平均148ミリメートル)である。そして年降水量100ミリメートル以上の地域の多くは砂漠性ステップ、100ミリメートル以下の地域の多くは砂漠となる。ゴビの中部以西はアルタイ山脈によって二分されるが、東部とこの山脈の北側の、ウブス湖周辺にまで広がるゴビの多くは、砂漠性ステップ、アルタイ山脈以南の大半は砂漠である。後者は前者より内陸に位置し、乾燥の度が強い。ゴビ砂漠の特徴は、広く砂利石に覆われていることにある。砂丘も存在するが、それは砂漠性ステップに多い。またソーダの涸(か)れ池、含有地が多い。モンゴルにおいてゴビ砂漠の占める割合は41.6%、このうち砂漠性ステップが27.1%、砂漠が14.5%である。[吉田順一]

生息動物と牧畜

ゴビ砂漠には、かつてステップ全域に広く生息していたが、いまは希少となった動物が残っている。野生ロバ(クラン)、野生ラクダ(ハプトガイ)、コウジョウセンガゼル(ハル・スールト・ゼール)、サイガ(ボホン)などである。野生ウマ(タヒ、プシバルスキーウマ)は近年発見されていない。これら以外の動物としてレイヨウ(ゼール、黄羊)、野生ヤギ(ヤンギル)、野生ヒツジ(アルガル)がかなりおり、変わったものとしてはゴビヒグマ(マザーライ)、ユキヒョウ(イルベス)がいる。ゴビ砂漠の草は、丈が短く生え方はまばらであるが、ほかのステップすなわち森林ステップや純ステップの草に比べて養分はもっとも高い。またゴビ砂漠には家畜の飼料として不可欠であるソーダが多い。そこでゴビは水さえあれば良好な牧草地となりうる。水は多くの場合、泉または井戸から得る。こうしてゴビ砂漠には、ほかのステップに比べるとヒツジがかなり少なく、乾燥に弱いウシはずっと少ないが、ウマはけっして少ないとはいえずヤギとラクダが断然多い。モンゴルの場合についてみると、同国のヤギの50%、ラクダの70~75%がゴビ砂漠で飼育されている。砂漠は砂漠性ステップより牧地として劣るが、ラクダの飼育には適している。こうみると、ゴビ砂漠は普通考えられているほど不毛の地ではなく、ほかのステップに対し、それなりに特色のある遊牧が営まれる土地と評価される。[吉田順一]

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