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サイレン Siren lacertina; greater siren

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

サイレン
Siren lacertina; greater siren

サンショウウオ目サイレン科。体長 70~90cm。体は細長いウナギ状で,小さい前肢があるが後肢はなく,まぶたもない。3対の外鰓をもち,一生を水中で生活する。おもに沼沢地にすみ,おたまじゃくしの口に似た角質口器でおもに植物質を食べる。卵は1個ずつ産みつけられることも,数個が固まっていることもある。乾季には水底の泥の中に深くもぐって休眠する。北アメリカ南東部に分布する。

サイレン
Seirēnes

ギリシア神話に登場する上半身は人間の女,下半身は鳥の形をした怪物。海神フォルキュス,または河神アケロオスの娘で,数は2人とも3人ともいわれ,南イタリアのソレントから遠くない島に住み,妙なる歌声によって,付近を通る船乗りたちを暗礁に引寄せては難破させ,えじきにしていたが,オデュッセウスの船を難破させるのに失敗したあと海に身を投げ,石に変ったという。

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デジタル大辞泉の解説

サイレン(Siren)

ギリシャ神話の魔女セイレーンの英語名。
(siren)
警報・時報などに使われる音響発生装置。多くの小穴をあけた2枚の円板を重ね、一方から空気を吹きつけながら他方を回転させると音が出る原理を応用したもの。
有尾目サイレン科のサンショウウオ。全長60~90センチ、ウナギ形で、尾部はひれ状。成体になっても一対の外えらがある。前肢は小さく、後肢はない。米国南西部に分布。

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百科事典マイペディアの解説

サイレン

サイレン科に属する両生類総称。3種が北米南東部に分布する。全長は10〜90cm。体形はウナギ形で,外鰓と小さな前あしをもち,後あしを欠く。体色オリーブ色または暗灰色で,淡色斑点がある。

サイレン

円周上に等間隔に小孔をあけた2枚の円板を重ね,一方を回転しながら空気を送って大きい音を発生させる装置。両方の小孔が合ったときだけ空気が噴出するので音の振動数は小孔の数と円板の回転数の積に等しい。

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世界大百科事典 第2版の解説

サイレン【siren】

音響装置の一種で,送風機圧縮機からの空気の通路をふさぐように,円周上に等間隔に小穴を開けた2枚の円板を重ねておいたもの。円板の1枚を回転させると,2枚の板の小穴が合ったときだけに穴から空気が噴出し,この断続的な空気流によって,穴数と円板の回転数とを掛けた周波数を基本音とした音が発生する。1819年,フランスの物理学者カニャール・ド・ラ・トゥールCharles Cagniard de la Tour(1777‐1859)によって発明された。

サイレン【siren】

別名シレン。一生外鰓(がいさい)を失わずに水中生活を送る有尾目サイレン科Sirenidaeの両生類の1種およびこの科に属するものの総称。英名および学名は,ギリシア神話の海の女怪セイレンによるというが,理由は不明。サイレン類は3種がアメリカ合衆国南東部に分布する。サイレンSiren lacertina(イラスト)はオオサイレンとも呼ばれるように大型で,全長50~98cm,胴は太いウナギ形で,尾部の上下の縁はひれ状となる。

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大辞林 第三版の解説

サイレン【Siren】

ギリシャ神話に登場する海の怪物。二人あるいは三人。乙女の顔、鳥の姿をし、美しい声で近くを通る船乗りをひき寄せ、殺したという。のちに、音楽との関連が強調され、女神ムーサの娘ともされた。セイレン。
[1]
〔siren〕 穴の開いた円板を回転させて音を出す装置。時報・警報・信号などに用いる。号笛。

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世界大百科事典内のサイレンの言及

【セイレン】より

…その数は2人または3人で,シチリア島近くの小島に住み,美しい声で船人を魅了し,島に上陸させてはこれを滅ぼしたと伝えられる。英語のサイレンの語源。イアソンが指揮するアルゴ船がこの島に近づいたときは,オルフェウスが竪琴をかなでて彼女らの歌に対抗し,仲間の危難を救った。…

【サイレン】より

…音響装置の一種で,送風機や圧縮機からの空気の通路をふさぐように,円周上に等間隔に小穴を開けた2枚の円板を重ねておいたもの。円板の1枚を回転させると,2枚の板の小穴が合ったときだけに穴から空気が噴出し,この断続的な空気流によって,穴数と円板の回転数とを掛けた周波数を基本音とした音が発生する。1819年,フランスの物理学者カニャール・ド・ラ・トゥールCharles Cagniard de la Tour(1777‐1859)によって発明された。…

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