百科事典マイペディア 「サクサン(柞蚕)」の意味・わかりやすい解説 サクサン(柞蚕)【サクサン】 鱗翅(りんし)目ヤママユガ科の1種。ヤママユと近縁だがより小型,開張120mm内外。灰褐色。中国原産であるが,繭から上質の糸がとれるため,明治時代に日本に輸入され,長野県の一部などで飼育される。群集性が強く,移動性が乏しいため,野外の放養が普通。幼虫はクヌギ,コナラなどの葉を食べ,蛹(さなぎ)で越冬,成虫は年2回発生する。柞蚕糸は丈夫で,光沢が強いが,染色が困難。 出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報