サナトリウム(英語表記)sanatorium

翻訳|sanatorium

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

サナトリウム
sanatorium

結核療養所のこと。かつては大気安静療法が結核治療の主流を占めていたため,空気のよい高原や山間,海浜などに設けられた。しかし化学療法の発達に伴い,結核が短期間で治癒するようになったことと,結核患者が減少したため,規模の縮小現象がみられる。現在では,神経疾患や精神病などを治療するための療養所に変ったものが多い。

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百科事典マイペディアの解説

サナトリウム

元来は,気候温暖で空気清浄な土地に建てられた,一般患者の健康回復,ならびに健康人の健康増進のための施設。日本では,長期入院結核患者のためアフターケアを主とする結核療養所別称であったが,近時精神疾患,脳卒中後遺症など各種慢性疾患の療養所へと性格が変わった。

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世界大百科事典 第2版の解説

サナトリウム【sanatorium】

ラテン語のsanus(〈健康な〉の意)とorium(〈場所〉の意)とを合成した言葉で,結核,神経疾患,リウマチなどの慢性疾患,とくに結核を治療する施設(療養所)をいう。郊外,林間,海浜,高原などに設けられていたが,結核の減少にともなって性格も名称も病院へと変わりつつある。療養所【溝口 勲】

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大辞林 第三版の解説

サナトリウム【sanatorium】

療養所。慢性病、特に結核患者の療養を目的とする施設。海浜・高原などの閑静で日当たりがよく空気のきれいな場所に建てられる。

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世界大百科事典内のサナトリウムの言及

【療養所】より

…病院の一種で,とくに結核,精神病,癩病など慢性疾患を対象として,長期に及ぶ入院患者を収容する医療施設をいう。かつて結核の比重が高かった時代にはサナトリウムの名で呼ばれたが,近年は病院と改称されるようになっている。現在,これら療養所のほとんどは国立療養所で,第2次大戦後の1945年に傷痍(しようい)軍人療養所(結核36,精神3,脊髄1,温泉10)が,さらに47年に日本医療団所属の95の結核療養所が厚生省に移管されて,現在の体系の基礎がつくられた。…

※「サナトリウム」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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