サハロフ賞(読み)サハロフショウ(その他表記)Sakharov Prize

デジタル大辞泉 「サハロフ賞」の意味・読み・例文・類語

サハロフ‐しょう〔‐シヤウ〕【サハロフ賞】

欧州議会が、人権や思想・表現の自由を守る活動に功績のあった人物または団体に贈る賞。1988年、ソ連の物理学者サハロフにちなみ創設された。
[補説]正式名称はSakharov Prize for Freedom of Thought(思想の自由のためのサハロフ賞)。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

共同通信ニュース用語解説 「サハロフ賞」の解説

サハロフ賞

旧ソ連の反体制派科学者、故サハロフ博士を記念し1988年に始まった賞。欧州連合(EU)欧州議会が授与する。正式名称は「思想の自由のためのサハロフ賞」。基本的人権(特に表現の自由)の擁護、少数派の権利保護、民主主義の促進、国際法や法の支配の尊重といった分野で顕著な貢献があった個人や団体を表彰する。候補は欧州議会の各会派が挙げるほか、議員40人以上が連名で推薦することもできる。賞金は5万ユーロ(約880万円)。(ブリュッセル共同)

更新日:

出典 共同通信社 共同通信ニュース用語解説共同通信ニュース用語解説について 情報

日本大百科全書(ニッポニカ) 「サハロフ賞」の意味・わかりやすい解説

サハロフ賞
さはろふしょう
Sakharov Prize

人権擁護、思想の自由、民主主義の発展に功績をあげたヨーロッパ連合(EU)域外の人物・団体に与えられる賞。ソ連(当時)で迫害を受けながらも民主化や人権擁護を説き続けたロシア人物理学者アンドレイ・サハロフの功績を記念し、世界の人権擁護活動を支えるためヨーロッパ共同体(現、EU)のヨーロッパ議会が1988年に創設した。正式名称は「思想の自由のためのサハロフ賞Sakharov Prize for Freedom of Thought」。選考はヨーロッパ議会議長と政党グループ代表者で構成する選考会議が行い、故人や服役・抑留・軟禁中の人物も対象となる。受賞者は毎年秋に発表され、同年12月にフランスのストラスブールで開催されるヨーロッパ議会本会議で賞が授与される。副賞は5万ユーロ。初代受賞者は南アフリカのアパルトヘイト(人種隔離政策)撤廃に尽力し、のちに同国大統領となったネルソン・マンデラと、ソ連の人権活動家アナトリー・マルチェンコAnatoli Marchenko(1938―1986。没後に受賞)。歴代受賞者には、ミャンマーの人権活動家アウンサンスーチー(1990)、中東の民主化運動「アラブの春」の活動家たち(2011)、パキスタンの女性人権活動家マララ・ユスフザイ(2013)、ロシアのウクライナ侵攻に抗した大統領ゼレンスキーVolodymyr Zelenskyy(1978― )や市民社会に代表される勇敢なウクライナ国民(2022)らがおり、同賞の授与は人権、民主主義、法の支配を重視するヨーロッパ議会の姿勢を内外に示す手段となっている。この賞の受賞者にはノーベル平和賞受賞者も多い。受賞団体には、国際連合、「国境なき記者団」などがある。

 サハロフはソ連の水素爆弾開発に貢献して「水爆の父」とよばれたが、核実験による放射能汚染の危険性に警鐘を鳴らし、民主化や人権擁護などを主張したため、反体制活動家として弾圧を受けた。強制移住させられながらも人権擁護活動を続け、ペレストロイカの推進などに貢献。1975年にはノーベル平和賞を受賞している。

[矢野 武 2023年3月17日]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

1 カキノキ科の落葉高木。また、その実。山地に自生するが、古くから栽培される。よく分枝し、葉は短楕円形で先がとがり、光沢がある。秋に紅葉する。初夏に白い雌花と雄花とが咲き、秋に黄赤色の実を結ぶ。実には...

柿の用語解説を読む