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サン・ドニ修道院 サンドニしゅうどういん

百科事典マイペディアの解説

サン・ドニ修道院【サンドニしゅうどういん】

フランスのパリ近郊,サン・ドニにある修道院Abbaye de Saint-Denis。初め5世紀末に建設され,7世紀前半にメロビング朝のダゴベルト1世が殉教者聖ドニ(ディオニュシウス)を讃(たた)えて教会堂を再建,その後カロリング朝,カペー朝(カペー家)の保護を受けて繁栄した。
→関連項目サン・ドニ

出典 株式会社日立ソリューションズ・クリエイト百科事典マイペディアについて 情報

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

サン・ドニ修道院
さんどにしゅうどういん
Abbaye Saint-Denis

フランス、パリ北郊の町サン・ドニにある旧フランス王室修道院。現在は付属聖堂のみが残り、1966年以降はカテドラル(大聖堂)となっている。475年ごろパリの初代司教聖ドニの墓の上に聖堂が建造され、メロビング朝の王ダゴベール1世(在位629~639)時代に修道院となって、聖堂も建て直された。ピピン王時代には新たに第三次聖堂が着工され、775年に献堂されている。カロリング朝時代の9世紀にサン・ドニ修道院の写本挿絵や金工芸のアトリエは有名であったが、しかしこの修道院が隆盛を誇るのは院長シュジェール(在位1122~51)時代以降で、聖王ルイ9世時代の1263~64年にはフランス歴代の王の墓が納められて王室修道院となった。この伝統はフランス革命期の荒廃ののち、ナポレオンの命による修復を経てルイ18世時代まで続いた。
 現状の聖堂は、シュジェール院長時代に、前時代のカロリング朝期の身廊部を保存しつつ、1137年から44年にかけて西正面部と内陣部が、そして51年には身廊部も改築されたものである。13世紀後半には拡張工事が行われている。シュジェールによってサン・ドニに集められた建築家や彫刻家たち、ステンドグラスの工人たちのアトリエは、ゴシック様式という新芸術の出発点となった点で意義が大きい。このアトリエは、のちシャルトルの大聖堂建造に活躍するが、しかし残念ながらサン・ドニの当時の彫刻やステンドグラスは、今日わずかな断片を残すにすぎない。[名取四郎]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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