サンナゼール(英語表記)Saint-Nazaire

改訂新版 世界大百科事典 「サンナゼール」の意味・わかりやすい解説

サン・ナゼール
Saint-Nazaire

フランス西部,ロアール・アトランティク県の港湾都市。人口6万8616(1999)。ロアール川の河口北岸にあり,コルビロCorbiloと呼ばれた古代から,スズの中継交易で栄えた町で,1856年ナント商人が港を改修してから,ナントの外港として大きく発展した。第2次世界大戦中,ドイツの潜水艦基地が置かれ,激戦地となった。戦後造船を中心とする工業・港湾地区が整備され,ロアール川に橋も建設されているが,港湾行政はナントの支配下にある。
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百科事典マイペディア 「サンナゼール」の意味・わかりやすい解説

サン・ナゼール

フランス西部,ロアール・アトランティック県の都市ビスケー湾に臨むロアール川河口の港湾都市。ナントの外港。造船,航空機製造の要地冶金化学食品などの工業も行われる。第2次大戦中,ドイツの潜水艦基地となったため英軍の爆撃目標となり破壊された。6万8838人(2006)。
→関連項目ナントブルターニュ

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「サンナゼール」の意味・わかりやすい解説

サンナゼール
Saint-Nazaire

フランス西部,ロアールアトランティク県にある港湾都市。ナントの西約 60km,ロアール河口三角江北岸に位置する。 19世紀中頃ナントの外港となり,港に造船所が建設されて以来小漁村から急速に発展し,『ノルマンディー』号などを建造したヨーロッパ有数の大造船所をもつにいたった。第2次世界大戦ではドイツ軍の潜水艦基地となり,ほとんど破壊されたが,広い街路をもつ町として再建された。造船,航空機,缶詰鉄鋼などの工場があり,イワシ・マグロ漁などの漁港でもある。人口6万 6087 (1990) 。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「サンナゼール」の意味・わかりやすい解説

サン・ナゼール
さんなぜーる
Saint-Nazaire

フランス西部、ロアール・アトランティク県の都市。人口6万5874(1999)。ロアール川の河口北岸にあり、19世紀中ごろから県都ナントの外港として発展した。19世紀末からフランスの造船業の中心地となり、また航空機をはじめその他の機械類生産も行われている。第二次世界大戦中ドイツの潜水艦基地となっていたため、1943年連合軍の爆撃により都市域はほとんど破壊されたが、戦後、碁盤目状の道路網を有した都市計画が進められた。

[高橋伸夫]

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