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サージング surging

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

サージング
surging

渦巻ポンプ,遠心あるいは軸流送風機圧縮機などを管路につないで,流量を絞って正規量より少い吐出し量で運転するときに起る管内圧力,吐出し量などの周期的な振動現象。機械の特性,管路抵抗,管内流体の慣性などに基づく自励振動のことが多く,この現象が起きると騒音を発し,機械的振動を生じ,はなはだしい場合には運転不能となる。その防止法としては,(1) 回転速度を下げて吐出し量を調節する,(2) 吸込み弁を絞る,(3) 放風またはバイパスする,(4) 出口案内羽根を絞る,(5) 吐出しまたは吸込み管中の2弁操作による,などの方法がある。

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デジタル大辞泉の解説

サージング(surging)

ポンプ・送風機・圧縮機を、低流量域で運転するとき、管内の圧力・流量が周期的に変動する現象。振動が激しく運転が不安定になる。

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世界大百科事典 第2版の解説

サージング【surging】

元来,大波が打ち寄せることであるが,機械工学の用語としては,次の二つの現象に対して用いられることが多い。(1)流体機械のサージング ターボ形のポンプ,送風機,圧縮機などを回転数一定のまま運転し,流量を減少させていくと,揚程,または圧力比(出口圧力と入口圧力との比)はしだいに増大するが,最高効率点付近で最大値に達した後,その値は減り始め,流量‐圧力比(または揚程)の関係で示す特性曲線(図のaの圧力線)が右上がりになる場合がある。

出典 株式会社日立ソリューションズ・クリエイト世界大百科事典 第2版について 情報

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

サージング
さーじんぐ
surging

ダム水路式水力発電所の使用水量の変動によって生ずるサージタンクの水面振動。ダム水路式水力発電所の使用水量が変化すると、圧力トンネルで結ばれた貯水池とサージタンクの間にU字管振動が生じ、サージタンクの水面が上昇、下降を繰り返す。これをサージングという。浮体の波による運動(並進運動、回転運動)の一要素で、波の進行方向の並進運動(前後揺れ)もサージングという。川 登]
 機械工学でも、ポンプや送風機にある管路をつないで運転すると、ある運転状態で圧力・流量・回転数・所要動力などが周期的に変動し、一種の自励振動をおこすことをサージング現象という。サージング現象がおこると、ポンプの運動を不安定にし、危険を生ずる場合がある。その防止のために、羽根の形状を考慮する、流量・回転数を適当に変えサージング点を避ける、管路の途中にある空気室の容量や管路抵抗を適当に変える、などの方法をとる必要がある。[中山秀太郎]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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