シェーンバイン(英語表記)Schönbein, Christian Friedrich

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

シェーンバイン
Schönbein, Christian Friedrich

[生]1799.10.18. メツィンゲン
[没]1868.8.29. ザオエルスベルク
スイスの化学者。イギリスのエプソムなどで教えたのち,バーゼル大学に迎えられ (1828) ,物理学および化学教授 (35) 。鉄の不動態,過酸化水素,触媒の研究など,360に及ぶ論文を発表している。とりわけ知られているのは 1840年のオゾンの発見と命名,無煙火薬 (ニトロセルロース) の製法の発見である。

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世界大百科事典 第2版の解説

シェーンバイン【Christian Friedrich Schönbein】

1799‐1868
ドイツの化学者。メッツィンゲンの生れ。13歳の時から工場で働き,化学と薬学の実際的知識を得た。後にエルランゲン大学で化学を学ぶが,そこで学生であったリービヒおよび哲学者シェリングと知り合った。その後ドイツおよびロンドンの学校で自然科学の教師を務め,さらにパリへの短い遊学期間の後,1828年バーゼルの大学に招かれ,35年化学の正教授となり,終生この職にあった。研究は多方面にわたるが,中心はみずからが39年に発見したオゾンに関する化学であった。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

シェーンバイン
しぇーんばいん
Christian Friedrich Schönbein
(1799―1868)

ドイツの化学者。シュワーベンのメッツィンゲンに生まれる。14歳から化学工場で働き、そのかたわら化学の勉強を始めた。1821年からエルランゲン、チュービンゲン大学で物理学、化学を学んだ。1828年にスイスのバーゼル大学に招かれ、1835年同大学教授となった。

 1839年、水の電気分解に際して異臭を放つ気体を発見、ギリシア語のozein(かぐこと)にちなんでオゾンozoneと命名し、オゾニド(オゾン化合物)もみいだした。1845年には、すでにブラコノーHenri Braconnot(1781―1855)により発見されていた硝化綿(ニトロセルロース)が、木綿を混酸(濃硫酸と濃硝酸との混合物)で処理すると容易に合成できることをみいだした。さらに1846年コロジオン、綿火薬を発明した。彼の仕事の多くは、原子論の立場からの定量的研究であった。

[川野辺渉]

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精選版 日本国語大辞典の解説

シェーンバイン

(Christian Friedrich Schönbein クリスチャン=フリードリヒ━) ドイツの化学者。スイスのバーゼル大学教授として物理学、化学を研究。オゾンの発見、綿火薬、コロジオンの発明などの業績がある。(一七九九‐一八六八

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化学辞典 第2版の解説

シェーンバイン
シェーンバイン
Schönbein, Christian Friedrich

ドイツ生まれのスイスの化学者.化学工場の徒弟をしながら外国語や科学を独学し,1820年エルランゲン大学に入学,自然哲学者F.W.J.von Schellingらに学んだ.のちに幼稚園の創始者として有名となったF.Fröbelの学校などで教えた後,1828年バーゼル大学の物理学および化学講師,1830年同大学から学位を取得,1835年同大学教授となり,終身,その職にあった.1839年にオゾンを発見し,その諸性質を詳細に研究したが,酸素の同素体 O3 というその本性の解明は,William Odling(1861年),B.C. Brodie(1872年)らほかの化学者によってなされた.このほか,1846年綿火薬(綿薬)およびコロジオンを発明した.また,不動態鉄の研究,硫化物などの自動酸化の研究を行い,沪紙分析法を導入した.

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