シトカ(その他表記)Sitka

デジタル大辞泉 「シトカ」の意味・読み・例文・類語

シトカ(Sitka)

米国アラスカ州南東部の都市アレクサンダー諸島バラノフ島西岸に位置する。18世紀末にロシア人によって開かれ、毛皮交易地として発展漁業林業が盛ん。ロシア統治時代の建物が残るほか、先住民トリンギット族とロシア人との戦いを記念したシトカ国立歴史公園がある。

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改訂新版 世界大百科事典 「シトカ」の意味・わかりやすい解説

シトカ
Sitka

アメリカ合衆国アラスカ州南東部の港町人口8335(2000)。アレクサンダー諸島バラノフ島西岸にあり,北太平洋海流に接し,周囲を囲む山に北風がさえぎられるため,気候は比較的温暖である。漁業と林業が中心産業で,1959年には日本のアラスカ・パルプ会社が設立されている。ロシア・アメリカ会社のA.A.バラノフによって1799年に建設され,1867年まではロシア領アメリカの主都,また1906年まではアラスカ準州の州都であった。名称は,インディアンの部族名あるいは集落名によるものとされる。
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日本大百科全書(ニッポニカ) 「シトカ」の意味・わかりやすい解説

シトカ
しとか
Sitka

アメリカ合衆国、アラスカ州南東部、アレクサンダー諸島中のバラノフ島西岸にある都市。人口8835(2000)。主産業は漁業で、サケを中心にカニ、ヒラメ、ハマグリがとれるほか、林業、缶詰加工業が盛んである。1799年にロシアのアレクサンダー・バラノフにより町が創設され、1867年までロシアン・アメリカの首都となった。その後、アメリカの統治下に入ってからも、1906年にジュノーに移るまで、アラスカ準州の州都として繁栄した。市内にもロシア統治下時代のおもかげをとどめる建物が目だち、トーテムポールのコレクションで知られるシトカ国立歴史公園は多くの見物客が訪れる。

[作野和世]

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「シトカ」の意味・わかりやすい解説

シトカ
Sitka

アメリカ合衆国,アラスカ州南東部アレクサンダー諸島バラノフ島にある都市。 1799年ロシアの初代アラスカ総督 A.バラノフにより砦が建設されたが,1802年インディアンに破壊された。現在の市は 04年に形成された。 67年アラスカがアメリカへ譲渡されることになり,シトカで引渡しが行われた。以来 1900年までこの地方の中心地。造船,製材,製粉工業が行われ,交易の中心地として繁栄した。現在はパルプ,缶詰工業,漁業が主産業。人口 8588 (1990) 。

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百科事典マイペディア 「シトカ」の意味・わかりやすい解説

シトカ

米国,アラスカ州南部,アレクサンダー諸島のバラノフ島西岸にある港町。日本のアラスカ・パルプ会社の工場がある。水産物の水揚げも行われる。1799年ロシア人貿易商のA.A.バラノフが創設した町で,アメリカ・ロシア会社の本拠地だった。北米最初のロシア正教の教会がある。8881人(2010)。
→関連項目時規物語

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