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シャンパン champagne

翻訳|champagne

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

シャンパン
champagne

ランスシャンパーニュでつくられる発泡性ワイン。発泡性ワインはワインの瓶内の炭酸ガス圧力が 10℃で 4~6気圧で,栓を抜くと泡が出るものをいう。原料のブドウはシャンパーニュ産のピノ・ノワール,ピノ・ムニエ,シャルドネの 3品種に限定されている。醸造方法は,手摘みで採取した直後のブドウを圧搾,その果汁をタンクに詰めて 1次発酵させる。この新酒を調合し,甘藷糖と酵母でつくった発酵を促進するリキュールを加えて瓶に詰め,コルク栓をして留め金で栓を押さえ 6~12℃の貯蔵庫で 1~4年貯蔵,2次発酵を行なう。その後瓶を倒立させて酵母のおりを瓶の口に集め,次いで瓶の口部分を冷却しておりを凍らせる。コルク栓を抜くと発泡したワインの圧力で氷となったおりが押し出される。その瓶に同質のワイン,糖液,あるいはブランデーなどを継ぎ足し,再びコルクで密栓,留め金で押さえて貯蔵する。シャンパン(シャンパーニュ)の名称はフランスの原産地統制呼称 AOCとして公認されており,日本の商標法の不登録商標の一つである。シャンパーニュ以外で醸造される発泡性ワインはフランスでバン・ムスー vin mousseux,日本ではスパークリングワインと呼ばれる。

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朝日新聞掲載「キーワード」の解説

シャンパン

シャンパーニュ地方の決められた土壌で栽培された赤のピノノワール、白のシャルドネなどの指定ブドウ品種が原料の発泡ワイン。17世紀、同地方の僧院で偶然、炭酸ガス入りのワインができたのが始まりとされる。いったん発酵後、瓶の中で2次発酵を行うのが特徴。

(2008-08-02 朝日新聞 朝刊 2外報)

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デジタル大辞泉の解説

シャンパン(〈フランス〉champagne)

《「シャンペン」とも》フランスのシャンパーニュ地方原産の発泡性ぶどう酒。白ぶどう酒に古酒・シロップを加えて二度目の発酵をさせ、3年後におりを除いて同質のぶどう酒や糖液を補充し、5年以上熟成させたもの。栓を抜くときポンと音がし、祝宴などに用いられる。
[補説]「三鞭酒」とも書く。

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百科事典マイペディアの解説

シャンパン

シャンペンとも。フランスのシャンパーニュ地方特産の発泡(はっぽう)性ブドウ酒の一種。発泡性ブドウ酒はドイツ,イタリア,スペインなどでも作られるが,シャンパンを名のれるのはシャンパーニュの一定地域のもの,一定の規格に合ったものだけで,ブドウの品種も限定されている。
→関連項目カクテルスパークリングワインブドウ(葡萄)酒

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とっさの日本語便利帳の解説

シャンパン

シャンパーニュ(Champagne)▼フランス中北部、パリ盆地東部の地方。九世紀以来シャンパーニュ伯領で、一二~一三世紀にはフランドル地方とイタリアを結ぶ交易市場として繁栄し、ここの大市が中世商業の中心地となる。一二八四年に伯爵家の女相続人ジャンヌ・ド・ナバールがフィリップ王子(後のフィリップ四世)と結婚したことで、フランス王国領となった。それ以後、衰退していた経済を復興させた産業の一つが、この地方特産の発泡性白ブドウ酒、すなわち「シャンパン」だった。

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栄養・生化学辞典の解説

シャンパン

 発泡性ワインの一つ.フランス,マルヌ県シャンパーニュ地方で生産されるもの.

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世界大百科事典 第2版の解説

シャンパン【champagne】

フランスのシャンパーニュ地方でつくられる発泡性ブドウ酒。日本では〈シャンペン〉とも俗称され,かつては〈三鞭酒〉と書いた。成分中のアルコール分は13%前後。発泡性ブドウ酒は英語ではスパークリングワインと呼ばれ,高圧(3.5~6気圧),中圧(2.5気圧以上),低圧(2気圧以下)のものがあり,フランスのほかドイツ,イタリア,スペイン,ポルトガルその他でつくられている。フランスではバンムスーvin mousseuxと呼び,シャンパンの名称を使用することができるのは,シャンパーニュ地方の一定の地域のもので,原料ブドウの品種,収穫量,搾汁収量,瓶内発酵などについての規制に合致する高圧のものに限られている。

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大辞林 第三版の解説

シャンパン【champagne】

フランスのシャンパーニュ地方特産の瓶内二次発酵方式によるスパークリング-ワイン。シャンペン。 〔「三鞭酒」とも書く〕

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飲み物がわかる辞典の解説

シャンパン【champagne(フランス)】


フランス北東部のシャンパーニュ地方産のスパークリングワイン。一次発酵を終え調合した白ワインに酵母と糖分を加えて瓶に詰め、いったん栓をして、瓶内で二次発酵させる製法を用いる。二次発酵の工程で、栓を開けたときに泡となる二酸化炭素が生じるが、時間をかけてゆるやかに発酵を進めることで、こまかな泡を溶け込ませる。二次発酵後、仕上げに澱(おり)をボトルの口元に集めて凍らせ、抜栓して1本ずつ澱を除き、減った分量を補い甘みを調節するためのリキュールを加えて再び栓をする。補充するリキュールに含まれる糖分の量で甘口か辛口かが決まる。一般的には畑ごと、ぶどう品種ごとに、別々に一次発酵させた白ワインを、異なる収穫年度のものも含めて調合することで、品質を均一にする。このためシャンパンは収穫年を表示しないものが多いが、作柄がよい年にはその年のぶどうのみを用い、収穫年を表示するビンテージシャンパンがつくられることもある。白が多いが、ロゼもつくられる。コルク栓を抜くときにポンと華やかな音がするので、祝宴の席によく用いる。アルコール度数は13度程度。ぶどうの品種や栽培法、製法では選果、搾汁から熟成、澱引きまで、各工程の時期や数値要件などが細かく厳密に規定されている。◇「シャンペン」「シャンパーニュ」ともいう。また、「Méthode Champenoise(シャンパーニュ方式)」はシャンパンにしか表記できないため、ほぼ同様の製法を他の産地で用いたものには「Méthode Traditionnelle」(「トラディショナル方式」「伝統方式」などと訳す)と表示する。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

シャンパン
しゃんぱん
champagneフランス語

フランスのシャンパーニュ地方でできる発泡性のワイン。シャンパーニュ地方以外でつくられた発泡性ワインをシャンパンとよぶことは禁止されている。同じフランスでも他の地域の酒はバン・ムスーvin mousseux、またドイツではゼクトSekt、イタリアではスプマンテspumante、スペインではカバcavaとよばれる。日本ではシャンペンともいう。[原 昌道]

歴史

シャンパンは17世紀の終わりごろ、シャンパーニュ地方のホービェー僧院の酒倉係をしていたドン・ペリニョンの発見といわれる。ある年、発酵がまだ残っているワインを瓶に詰めて、コルク栓でしっかり栓をしておいたところ、翌年あけてみると炭酸ガスが酒に含まれて、なんともいえぬよい味になっていた。これが1694年のことで、この寺の秘法として伝わったものが、のちにこの地方に広がったといわれる。[原 昌道]

製法

シャンパン用のブドウは赤のピノ・ノワール種とピノ・ムニエ種、白のシャルドネ種である。発酵終了後ブレンドして品質の均一化を行い、瓶に詰める。瓶内の酒には糖分が2.5%ぐらいになるように補糖し、シャンパン酵母を加えて再発酵させる。瓶はコルクで密栓し、針金で縛る。発酵が終わると酵母が下に沈殿してくるから、瓶を逆さにして、45度に傾けて酵母を瓶口に沈降させる。次に瓶の口元だけを零下25℃に冷却した槽につけ、内部を凍らせたのち栓を抜くと、中の圧力で氷の塊のおりが外へ飛び出す。次に空いた部分にすばやく砂糖やブランデーの入ったワインを入れ、味の調節を行ったのちコルク栓をし、針金で縛って貯蔵する。以上述べた瓶内発酵は、シャンパンに課せられた規格である。[原 昌道]

種類

シャンパンはやや褐色がかった黄色のものが多いが、ロゼもある。炭酸ガスを含んでおり、瓶内圧力は10℃で4~6気圧、アルコールは13%程度である。甘口と辛口がある。もっとも辛口をブリュット、かなり辛口をエクストラ・セック、辛口をセック、やや甘口をドゥミ・セック、甘口をドゥとよんで区別する。ただしシャンパンでは、セックでも糖分は3~4%含まれており、甘く感じる。高価なシャンパンのなかでも、シャンパンの発見者の名前を冠したドン・ペリニョン(モエ・シャンドン社で製造)はとくに有名である。[原 昌道]
『田中辰幸著『シャンパン全書』(1994・白墨舎) ▽山本博著『シャンパン物語』(1992・柴田書店)』

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世界大百科事典内のシャンパンの言及

【シャンパーニュ】より

…この地方はケスタ地形をなしているため,乾燥シャンパーニュと湿潤シャンパーニュの間には,〈シャンパーニュの急崖Côte de Champagne〉があり,湿潤シャンパーニュの外側では,ロレーヌの側を〈ムーズの急崖〉,ブルゴーニュの側を〈バールの急崖〉が切っている。 〈イル・ド・フランスの急崖〉の稜線は森林でおおわれ,急崖に露頭をみせる粘土層に湧水線があり,水はけのよい山麓には有名なシャンパンの原料ともなる〈白の中の白(ブラン・ド・ブラン)〉ブドウ酒の産地が広がっている。ブドウ作りは1ha足らずの零細経営が多いが,19世紀の病虫害とたび重なる戦禍によって大企業の買収も進んだ。…

※「シャンパン」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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