シュナーベル(英語表記)Schnabel, Artur

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

シュナーベル
Schnabel, Artur

[生]1882.4.17. リプニック
[没]1951.8.15. アクセンシュタイン
オーストリアのピアニスト,作曲家。ウィーンで T.レシェティツキに学び,ベートーベンシューベルトブラームスの卓越した解釈で名演奏家として活躍。 1925~33年ベルリン音楽学校教授。 39年アメリカへ移ったが,のちヨーロッパへ戻り,スイスで没した。交響曲,ピアノ協奏曲などの作品もある。

シュナーベル
Schnabel, Ernst

[生]1913.9.26. ツィッタウ
[没]1987.1.25. ベルリン
ドイツの作家。子供の頃から水夫生活を体験,世界中を航海したといわれる。小説『船と星』 Schiffe und Sterne (1943) などのほか,メルビルの作品の翻訳や放送劇がある。

シュナーベル
Schnabel, Franz

[生]1887.12.8. マンハイム
[没]1966.2.25. ミュンヘン
ドイツの歴史家。 1922年カルルスルーエ工科大学教授,バーデン国立文書館長となったが,自由主義者として 36年ナチスにより罷免。戦後しばらく北部バーデン地域の文教行政にあたったが,47年ミュンヘン大学教授に招聘され,62年まで近代史を講じた。主著『19世紀ドイツ史』 Deutsche Geschichte im 19. Jahrhundert (4巻,1929~37) は,三月革命までで終っているが,政治史のほか,宗教や自然科学,技術まで含めた文化史的,精神史的な諸分野を総合考察している点に特色がある。

シュナーベル
Schnabel, Johann Gottfried

[生]1692.11.7. ビッターフェルト,ザンダースドルフ
[没]1752頃.シュトルベルク/ハルツ
ドイツの作家。小説『フェルゼンブルク島』 Die Insel Fersenburg (4部,1731~43) はドイツ版ロビンソン・クルーソーとして有名。ロマン派のティークにより再評価され,広く読まれた。

シュナーベル
Schnabel,Julian

[生]1951. ニューヨーク
アメリカの画家。ヒューストン大学卒業後,ニューヨークでコックとして働くかたわら,2度渡欧,ガウディの建築に強い印象を受けた。 1978年ジュッセルドルフで最初の個展を開く。翌年ニューヨークで個展を開き,画面に皿をはりつけた作品を発表,一躍注目を浴びた。以後,1980年代のアメリカのニュー・ペインティング旗手と目されるようになった。

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百科事典マイペディアの解説

シュナーベル

オーストリア生れのピアノ奏者,作曲家,音楽教師。少年時代からウィーンで学び,8歳でデビュー。1925年―1933年ベルリン高等音楽学校教授。1933年ナチスの台頭とともにスイスに移住,1939年−1945年ニューヨークにも暮らし1944年米国市民権を取得。スイスで死去。ベートーベンやシューベルトに調和のとれた解釈を示し,その校訂版楽譜も出版。ハンガリーのバイオリン奏者C.フレッシュ〔1873-1944〕とのモーツァルト,ブラームスのソナタ演奏でも定評があった。作曲家としても相当数の作品を残し,無調的な手法(無調音楽参照)が用いられている。3冊の著書のほかモーツァルトやブラームスのピアノ曲の校訂も手がけた。教え子に英国の名ピアノ奏者C.カーゾン〔1907-1982〕など。→フィルクスニー
→関連項目フォイアマン

シュナーベル

ニュー・ペインティングを代表する米国の画家。ニューヨーク生れ。抽象からミニマル・アートコンセプチュアル・アートへと絵画的図像を捨象し観念的な方向性を強めてきた米国の戦後美術界に,1980年代に入って突如として絵画的イメージが蘇る。シュナーベルは皿や陶器の破片を画面に貼り付け,ベルベットをキャンバス代わりに使用するなどしながら,神話などの図像を転用し死や暴力,虚無感といった情感をたたきつけるような荒々しいイメージで描き,一躍名を知られるようになった。以後〈歌舞伎〉などもテーマに採り入れながら絵画活動を展開し,また早世した画家バスキアを主人公とする映画《バスキア》(1996年)の監督も務めている。
→関連項目新表現主義

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大辞林 第三版の解説

シュナーベル【Julian Schnabel】

1951~ ) アメリカの芸術家。ニュー-ペインティングの代表的作家。言葉の意味や素材のメッセージ性を鑑賞者に問いかけることを重視する作風で知られる。

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