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シュリーレン法 シュリーレンほう Schlieren method

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

シュリーレン法
シュリーレンほう
Schlieren method

透明媒質中を光線が通るとき,その途中に屈折率の一様でないところ (たとえばガラスの脈理,炎の周囲での気体の動きなど) があると,そこで光線が曲げられる現象を利用して,透明媒質中のわずかな屈折率の変化を知ることができるようにした光学的方法。

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デジタル大辞泉の解説

シュリーレン‐ほう〔‐ハフ〕【シュリーレン法】

《〈ドイツSchlierenmethode》透明媒質中の屈折率のわずかな相違を利用して、物質の状態を光学的に観測する方法。高温気体の上昇するさまや、圧縮音波、ガラスの内部構造などの観測に用いる。

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百科事典マイペディアの解説

シュリーレン法【シュリーレンほう】

透明媒質中の屈折率のわずかな変化を明暗の差として観察する光学的方法。焦点距離の大きい明るい集光レンズC(または凹面鏡)を用い,一様に明るく照らされた平面光源Lの像L′を作る。

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世界大百科事典 第2版の解説

シュリーレンほう【シュリーレン法 schlieren method】

透明媒質中に屈折率の変化が存在するとき,その変化を明るさの相違に変えて観察する光学的測定法。シュリーレンは光学的不均一(脈理)の意味。図に示すように直線的なへりをもつ面光源をレンズLで結像し,その像をほとんど覆うようにやはり直線的なへりをもつ遮光板を像面に挿入する。一様な媒質の場合,目またはカメラレンズの像面は,面光源の像のうちで遮光板に覆われない部分からくる光によって一様に照明される。図で波形で示した部分に屈折率の不均一があると,ここで光は屈折して向きを変え,遮光板で遮られるように光が進む部分に対応する像面上の位置は暗く,遮光板で遮られないように光が進む部分に対応する像面上の位置はより明るく観察される。

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大辞林 第三版の解説

シュリーレンほう【シュリーレン法】

ドイツ Schlieren は「縞しま」の意〕
透明媒質の中に屈折率のわずかに異なる部分があるとき、光線の進行方向の変化を利用してその部分がはっきり目に見えるようにする光学的方法。空気中の音波の進行状況や、炎による気流の上昇、光学レンズの欠陥などを観察することができる。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

シュリーレン法
しゅりーれんほう
schlieren method

シュリーレンとは、一様な透明媒質中にある不均一性や脈理を意味するドイツ語。このシュリーレンを光学的手段によって目に見えるようにする方法をシュリーレン法という。私たちが目で物を見るときは、その物で反射または透過した光の明暗または色の違いによって、その物の存在、性質、形などを知る。したがって、一様な媒質中にあるシュリーレンは、周囲との間に明暗や色の差がないので、一般には認めにくい。ひどい不均一性がある場合には、それを通して他の物を見ると、像がゆがんで見えるので、その存在を知ることができる。ここで問題とするのは、そのような方法では認められないようなわずかな不均一性を認めることである。
 シュリーレン法で用いられる装置の原理図()を示す。点光源Sから出た光は、レンズLによってS′に収束する光にされ、シュリーレンShのある物体Oを通過する。S′の後方に置かれたレンズCによって、磨(すり)ガラスまたは目の網膜上に物体Oの像O′を結ばせる。不均一性が存在しないときは、光はすべてS′を通る。不均一性があると、その部分の屈折率は周囲の部分と異なるので、その部分を通った光は曲げられてS′とは少し異なった位置を通る。光を通さない衝立(ついたて)KをS′の位置に置き、S′を覆うと、物体Oが均一の場合にはCに入る光はなくなり、視野は真っ暗になる。不均一部分を通って曲げられ、Kで覆われなかった光はレンズCに入っていく。その結果、暗黒の背景の上にShの明るい像が現れる。反対にKはS′を覆わず、Shで曲げられた光の一部が遮られると、Oの明るい像の中にShが暗く現れる。以上がシュリーレン法の原理である。
 この方法を用いることにより、熱せられた物体の周囲の空気の温度・密度の違いを利用して、空気の流れを観察できる。完全に均一でなければならない光学ガラスの中の脈理をみつけることができる。また高速風洞の中に置かれた航空機の翼に発生する衝撃波を観察することができる。[三宅和夫]

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