脈理(読み)ミャクリ

デジタル大辞泉 「脈理」の意味・読み・例文・類語

みゃく‐り【脈理】

光学材料などのガラス内部の屈折率が異なる不均質な部分。製造工程の温度調整などに起因し、フレアをはじめとする光学製品の品質不良の要因となる。すじ

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精選版 日本国語大辞典 「脈理」の意味・読み・例文・類語

みゃく‐り【脈理】

  1. 〘 名詞 〙 つながること。また、つながり。続き。筋道
    1. [初出の実例]「均く一般の機線と脈理(ミャクリ)関連すれば」(出典:新聞雑誌‐四号・明治四年(1871)六月)
    2. [その他の文献]〔呉越春秋‐越王無余外伝〕

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普及版 字通 「脈理」の読み・字形・画数・意味

【脈理】みやくり

脈絡。すじみち。また、経脈。〔塩鉄論軽重〕夫(そ)れ拙理の(そう)(はだのきめ)、血氣のを知らず、(みだ)りに刺すも、疾に無く、肌膚(きふ)を傷つくるのみ。

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改訂新版 世界大百科事典 「脈理」の意味・わかりやすい解説

脈理 (みゃくり)
cord
striae
ream

〈すじ〉ともいい,ガラス製品の欠陥欠点と呼ぶ)の一種。ガラス中のある部分の屈折率が,周囲の正常な屈折率からずれているために区別できるもので,組成の異なったガラス質が混入している現象である。脈理の原因としては,原料の混合不良,ガラス融解時における表面からの揮発成分の蒸発による組成変動耐火物がガラス中に溶解すること,などが考えられる。屈折率変化がわずか0.0002程度でも肉眼で見分けられるが,化学組成にすると1%以下の変動によっても生ずるものなので,原因の究明が困難な場合もある。なお,結晶質の異物が混入する欠点は〈石〉と呼ばれる。
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百科事典マイペディア 「脈理」の意味・わかりやすい解説

脈理【みゃくり】

〈すじ〉とも。ガラス製品の欠陥の一種で,細線状,縞(しま)状,帯状などとなってガラス中に存在する不均質な部分。原料の混合不足,溶融温度調整の失敗,耐火物の侵食,徐冷時の不均等冷却などが原因。脈理部分は母体ガラスと屈折率,膨張率などが異なり,光学ガラスでは重大な欠点となる。
→関連項目ガラスクリスタルガラス

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世界大百科事典(旧版)内の脈理の言及

【葉】より

…葉身にいろいろの模様をつくる葉脈は,葉へ入ってきた維管束とそれをとり巻く特殊な組織とでつくられる構造である。葉脈が葉身につくる模様を脈理venationという。脈理は植物群によって一定で,シダ植物では遊離脈といろいろの段階に発達した網状脈があり,いずれの場合も脈の末端は開放二叉分岐を基本としている。…

※「脈理」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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