シンハラ語(読み)シンハラゴ

デジタル大辞泉 「シンハラ語」の意味・読み・例文・類語

シンハラ‐ご【シンハラ語】

Sinhaleseインド‐ヨーロッパ語族インド語派に属する言語スリランカ公用語

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「シンハラ語」の意味・読み・例文・類語

シンハラ‐ご【シンハラ語】

  1. 〘 名詞 〙 ( シンハラはSinhala ) スリランカの唯一の公用語。タミル語とともにスリランカの国語一つ系統については諸説あるが、現在は、インド‐ヨーロッパ語族インド・イラン語派に分類される。シンハリー語。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

百科事典マイペディア 「シンハラ語」の意味・わかりやすい解説

シンハラ語【シンハラご】

インド・ヨーロッパ語族のインド語派に属する近代インド語の一つ。主としてスリランカ島でシンハラ人を中心に約1700万人によって話される。この島は元来ドラビダ語(ドラビダ語族)の領域で,現在も北部ではタミル語が用いられている。また,早くから上座部仏教の中心地で,パーリ語が盛んであった。したがってこれらの言語の影響が強いが,母体はインド西部の方言らしい。パーリ文献の翻訳等が古くから行われ,すぐれた文学作品もある。14世紀ころから近代語に移行する。

出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報

山川 世界史小辞典 改訂新版 「シンハラ語」の解説

シンハラ語(シンハラご)
Sinhala

スリランカ人口大半を占めるシンハラ人の間で使用される言語。インド・アーリヤ諸語の一つであるといわれている。その最古の記録は前3世紀頃の刻文である。スリランカ政府は1956年からシンハラ語のみを公用語とする政策を導入したが,北東部に住むタミル語を母語とするタミル人反発招き,民族対立の原因となった。

出典 山川出版社「山川 世界史小辞典 改訂新版」山川 世界史小辞典 改訂新版について 情報

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「シンハラ語」の意味・わかりやすい解説

シンハラ語
シンハラご
Sinhalese language

スリランカの南半分で話されている言語。インド=ヨーロッパ語族のインド語派に属する。話し手 1000万人以上。前5世紀にベンガルからの移民によってセイロン島にもたらされ,以後独自の発達をとげた。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

世界大百科事典(旧版)内のシンハラ語の言及

【インド語派】より

…近代インド・アーリヤ語は南部のドラビダ語族とともにこの大陸の北部全域を占め,多くの言語に分かれている。そのおもなものとしては,インドの公用語ヒンディー語,パキスタンのウルドゥー語のほか,中央にパンジャービー,ラージャスターニー,グジャラーティー,北にパハーリー,西北にラフンダー,シンディー,カシミーリーの各言語,南にマラーティー語,東にオリヤー,ビハーリー,ベンガリー(ベンガル語),アッサムの各言語,それにセイロン島にシンハラ語がある。なおこのほかに現在ヨーロッパにも分散して居住するジプシーの言語は,インド語派の流れをくむものである。…

【スリランカ】より

…正式名称=スリランカ民主社会主義共和国The Democratic Socialist Republic of Sri Lanka面積=6万5610km2人口(1996)=1831万人首都=スリ・ジャヤワルダナプラ・コーッテSri Jayawardanepura Kotte(日本との時差=-3.5時間)主要言語=シンハラ語,タミル語通貨=スリランカ・ルピーSri Lanka Rupeeインド亜大陸の南東端の海上に位置する,セイヨウナシの形をした島国である。英領時代には,外国ではセイロンとして知られていた。…

※「シンハラ語」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

部分連合

与野党が協議して、政策ごとに野党が特定の法案成立などで協力すること。パーシャル連合。[補説]閣僚は出さないが与党としてふるまう閣外協力より、与党への協力度は低い。...

部分連合の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android