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ジェネット Genetta; genet

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

ジェネット
Genetta; genet

食肉目ジャコウネコ科ジェネット属の動物の総称。おもに5種が知られている。体長 50cm,体重 1.5kg内外。鼻先がとがり,尾が長く,体は細長くてしなやかである。森林や草むらで生活し,日中は樹洞,岩の間,茂みなどにひそみ,夜間に活動する。動作は敏捷で,木登りや泳ぎがうまい。ノネズミをはじめ鳥類およびその卵,昆虫類などを捕食する。アフリカ,南ヨーロッパ,アラビア半島などに分布する。代表種に,灰黄色の地に黒い斑紋のあるヨーロッパジェネット G. genettaなどがある。

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世界大百科事典 第2版の解説

ジェネット【genet】

イタチとネコの中間的な姿をした小型の肉食獣。食肉目ジャコウネコ科ジェネット属Genettaの哺乳類の総称。ヨーロッパ南部から北アフリカ,アラビア半島,サハラ以南のアフリカに広く分布するヨーロッパジェネットG.genetta(イラスト)のほか,サハラ以南に9種の近似種がある。体長42~58cm,尾長39~53cm,体重1~3kg。体はふつう灰黄色で,茶色ないし黒色の斑紋がある。四肢が短く,つめをネコのように引き込めることができる。

出典 株式会社日立ソリューションズ・クリエイト世界大百科事典 第2版について 情報

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

ジェネット
じぇねっと
genet

広義には哺乳(ほにゅう)綱食肉目ジャコウネコ科ジェネット属に含まれる動物の総称で、狭義にはそのうちの1種をさす。狭義のジェネットであるヨーロッパジェネットGenetta genettaはヨーロッパ南西部、アラビア半島、地中海東部からアフリカ南部まで分布する。ヨーロッパ南西部に分布するものは人間によって移入されたものといわれる。頭胴長47~58センチメートル、尾長41~48センチメートル。斑紋(はんもん)が美しい小形のジャコウネコで、体が細長く、長い頭、とがった吻(ふん)および卵形の耳介をもつ。前後肢は比較的短い。つめはネコのように鞘(さや)に引っ込めることができ、歩き方は指行性である。体毛は短く、滑らかで、黄褐色または灰褐色の地色に黒斑があり、背の正中線上に逆立てることができるたてがみ状の黒色毛がある。尾は先が細く、黒白の輪がある。臭腺(しゅうせん)は明らかであるが、ジャコウネコほど発達しない。夜行性で、日中は岩の割れ目やほかの動物が掘った穴に単独または1対ですむ。小獣類、鳥類、昆虫などを捕食し、木登りがうまい。多くは獲物を地上でとらえる。特定の繁殖期はなく、年じゅう繁殖可能で1産2~3子を樹洞、地中の穴、高い草むらなどに産む。寿命は約15年であるが、飼育下で35年の記録がある。
 ジェネット属には11種があり、ヨーロッパジェネットのほかはすべてアフリカに分布する。アフリカ南部にはヨーロッパジェネットによく似るが地色が黄色に富み、斑紋が大きいトラフジェネットG. tigrinaがいる。[吉行瑞子]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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