ジェー(英語表記)John Jay

精選版 日本国語大辞典 「ジェー」の意味・読み・例文・類語

ジェー

〘名〙 (J, j)
英語アルファベットの第一〇字。
② (J) エネルギー単位で、ジュール(joule)の記号

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デジタル大辞泉 「ジェー」の意味・読み・例文・類語

ジェー(J/j)

英語のアルファベットの第10字。
jackトランプで、ジャックの記号。
〈J〉《joule》エネルギーの単位、ジュールの記号。
〈J〉《JapanJapanese日本または「日本の」を表す略号。「Jポップ」

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改訂新版 世界大百科事典 「ジェー」の意味・わかりやすい解説

ジェー
John Jay
生没年:1745-1829

アメリカの政治家ニューヨーク植民地の最有力家系の出身。キングズ・カレッジ卒業後ニューヨークで弁護士となり,第1・2回大陸会議ではニューヨーク代表として独立急進派に反対したが,ニューヨーク革命議会では独立宣言の支持とニューヨーク邦憲法制定に活躍し,1777-79年同邦最高裁判所長官。独立戦争の資金援助を得るため79年スペインに派遣されたが成功せず,82年パリでフランクリンと協力して対英講和条約の締結に成功した。84年に帰国するや連合会議より外務長官に任命され,90年に連邦政府国務長官ジェファソンと交代するまで在任。合衆国憲法批准論争時にはハミルトンマディソンと共同で《フェデラリスト》を執筆し,強力な連邦政府の必要を唱えた。初代連邦最高裁判所長官(1789-95)として,1793年のチザム対ジョージア事件で,1州の市民が他州を訴える権利を認める判決を下したが,諸州はこれに反発し,95年憲法第11修正を成立させてこの立場を否定した。94年イギリスとの戦争回避のためジェー条約を締結し,1795-1801年にはニューヨーク知事に選ばれた。
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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ジェー」の意味・わかりやすい解説

ジェー
Jay, John

[生]1745.12.12. ニューヨーク
[没]1829.5.17. ニューヨーク,ベッドフォード
アメリカの政治家,外交官,裁判官。連邦最高裁判所初代長官。ジェイとも表記される。アメリカ独立の前夜,急進的独立派に反対し,イギリス本国との妥協の可能性を求めた。 1774年第1回,75年第2回の大陸会議出席,78年議長に選出された。独立戦争中スペインとの交渉を委任された。 82年5月からイギリスとの和平交渉のため B.フランクリンとともにフランス政府と折衝,同年 11月イギリスとの予備協約に調印し,83年9月3日のパリ条約草案を準備。 84年以降大陸会議の指名によって外交責任者をつとめた。連邦憲法案批准推進のため『ザ・フェデラリスト』に一部執筆した。 89~95年連邦最高裁判所長官となり,「チザム対ジョージア事件」を取扱い,州権主義を制約する判決を下した。 94年9月イギリスとの戦争回避のため,G.ワシントン大統領の特別使節としてジェー条約を締結した。 95~1801年ニューヨーク州知事。

ジェー
Jay, Douglas Patrick Thomas

[生]1907.3.23. ウーリッジ
[没]1996.3.6. オックスフォードシャー
イギリスの政治家,ジャーナリスト。オックスフォード大学卒業後,1929~33年『タイムズ』,33~37年『エコノミスト』を経て,37~41年『デーリー・ヘラルド』紙編集長。第2次世界大戦中は供給省などに勤務。 46年労働党下院議員。 47~50年大蔵省経済次官,50~51年財務次官を歴任し,64~67年商相。主著"After the Common Market" (1968) 。

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世界大百科事典(旧版)内のジェーの言及

【フェデラリスツ】より

…1787年起草の連邦憲法案に対しては各州の憲法批准会議でかなりの反対が予想されていた。A.ハミルトン,J.ジェー,J.マディソンらの憲法案支持派は,そうした状況の中でいち早くみずからを〈フェデラリスツ〉と称して,従来の連合規約との継承性を装った。結局,憲法反対派はアンチ・フェデラリスツという消極的表現をとらざるをえず,各州の憲法会議で激しく争ったが敗れ,連邦憲法案は発効した(1788)。…

※「ジェー」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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