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ジオウ

百科事典マイペディアの解説

ジオウ

地黄。中国原産で,薬用として栽培されるゴマノハグサ科多年草。高さ10〜30cm,全草に白色腺毛がある。根は肥厚し,倒披針形根出葉ロゼット状につき,初夏,筒状唇形(しんけい)で淡紅紫色の花を総状につける。

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デジタル大辞泉プラスの解説

ジオウ

ゴマノハグサ科アカヤジオウなどの根茎。補血、滋養などの作用があり生として使用される。表記は「地黄」とも。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

ジオウ
じおう / 地黄
[学]Rehmannia glutinosa (Gaertn.) Libosch.

ゴマノハグサ科の多年草。アカヤジオウ(赤矢地黄)、サオヒメともいい、中国の東北、華北、華東、華中、内モンゴルに分布する。乾燥した砂礫(されき)地、傾斜地、路辺の荒れ地などに野生するが、栽培もされている。日本では奈良県で栽培される。植物体は高さ10~30センチメートルで全体に灰白色の長毛と腺毛(せんもう)を密生する。根茎は赤褐色で、初めは下向きに伸びるが、その後、横に長く走る。栽培したものの根茎は肥大する。葉は根際に多数生え、長楕円(ちょうだえん)形で長さ3~10センチメートル、幅1.5~4センチメートル。縁には不ぞろいで粗い鋸歯(きょし)があり、基部はしだいに狭くなって長い葉柄に延下する。表面はしわが多い。初夏に花茎を単出し、上部に数枚の小さい葉を互生し、その葉腋(ようえき)から長い柄をもつ淡紅紫色で長さ3~4センチメートルの大きな花を1個ずつつける。萼(がく)は鐘形で先は5裂し、花冠は筒部が長く、先端で開出し5裂となる。裂片は鈍円形である。雄しべは4本で筒部の下部につき、うち2本は長い。雌しべは1本で子房上位につく。(さくか)は円形ないし卵円形で先端がとがり、多数の種子をもつ。花冠が淡黄色のものをシロヤジオウ(白矢地黄)という。
 中国の河南省北部で栽培している栽培品種は高さ40センチメートルに達し、根茎が著しく肥大するので、とくに懐慶(かいけい)地黄とよばれ、品質のよいことで知られている。漢方では、9~10月に掘り取った根茎を水洗いして使用するものを鮮(せん)地黄といい、乾燥したものを生(しょう)地黄または乾(かん)地黄といい、黄酒(ホワンチウ)(中国の醸造酒)を加えて蒸し、黒色になったときに取り出して乾燥したものを熟(じゅく)地黄という。薬用では補血、強壮、止血、解熱、消腫(しょうしゅ)剤として、貧血、子宮出血、月経不調、腰痛、糖尿病、打ち身、腫(は)れ物などの治療に用いる。[長沢元夫]

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