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ジャーヒリーヤ ジャーヒリーヤjāhilīya

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

ジャーヒリーヤ
jāhilīya

イスラム以前の時代のアラブの状態をいうアラビア語。「無知,野蛮の時代」の意味。歴史学的にはイスラム前約 150年間をさす。この時代のアラブ社会は遊牧民的色彩が濃厚で,血縁集団が社会組織の基本であった。宗教は多神崇拝が中心で,シャーマニズム的なもの,アニミズム的なものもみられる。定期市に人々が集り,次いで聖地を巡礼し,その間は一切の戦闘行為を休止するのが血縁をこえた秩序原理であった。メッカはそのような聖地の一つとして発展した。またこの時代はアラブ英雄時代でもあり,部族間の闘争と雄大な構想の長詩が時代を特徴づけている。

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世界大百科事典 第2版の解説

ジャーヒリーヤ【jāhilīya】

〈無知〉を意味するアラビア語。イスラムに対比して用いられ,預言者ムハンマドに啓示が下る以前の,まだイスラムを知らないアラブの状態をいう。歴史用語としては,ムハンマドの時代に先行する約150年間のアラブ社会を指す場合が多い。その意味でのジャーヒリーヤ時代では,遊牧民的価値観が優越していた。当時のアラビアには,農民も商人も少なからずいたが,ラクダを飼養する遊牧民(ベドウィン)が代表的なアラブであるとみなされていたのである。

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世界大百科事典内のジャーヒリーヤの言及

【アラブ文学】より

…アラブ文学は5世紀末から歴史に現れた。文学史上ではジャーヒリーヤ時代(475‐622),イスラム初期(622‐750),アッバース朝時代(750‐1258),モンゴル,マムルーク,トルコ支配時代(1258‐1798),近現代(1798‐)という時代区分がなされている。このうちアッバース朝時代の文学にはアンダルスの文学が含まれる。…

※「ジャーヒリーヤ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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