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ジュラルミン ジュラルミン duralumin

翻訳|duralumin

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

ジュラルミン
ジュラルミン
duralumin

アルミニウム合金として,熱処理によって硬化することが可能となった最初の合金。銅 Cu4%,マグネシウム Mg0.5%が基本的な合金元素であり,JISA2017合金はこれに相当する。ドイツの A.ウィルムが発明 (1903) し,ジュラルミンと名付けた。

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デジタル大辞泉の解説

ジュラルミン(duralumin)

アルミニウムに銅を約4パーセントマグネシウムマンガンを各約0.5パーセントなどを加えた軽合金。強度・加工性などにすぐれ、航空機自動車などの構造材などに使用。

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百科事典マイペディアの解説

ジュラルミン

アルミニウムにおよそ銅4%,マグネシウム,マンガン各0.5%を加えた軽合金。1906年ドイツのA.ウィルム時効硬化の発見とともに発明。鋼に比肩する強さをもち,重量は鋼の1/3強。
→関連項目軽合金

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世界大百科事典 第2版の解説

ジュラルミン【duralumin】

ドイツのA.ウィルムが20世紀の初めに発明したアルミニウム合金で,約4%の銅,0.5%ずつのマグネシウムとマンガンを含む。鋼は高温に加熱し,水や油に焼き入れることにより硬化するので,ウィルムは同様のことをアルミニウム合金で企てたが,焼入れすると反対に軟らかくなったので,そのまま放置したところ2~3日で著しく硬化したことを発見し,おおいに驚いたといわれる。これが時効硬化(析出硬化)という合金の重要な強化法の発見である。

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大辞林 第三版の解説

ジュラルミン【duralumin】

アルミニウムに銅・マグネシウム・マンガン・ケイ素などを混ぜた合金。軽量で強度が大きいため、飛行機・建築などの材料にする。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

ジュラルミン
じゅらるみん
duralumin

高力アルミニウム合金の一種。元来はこの合金を20世紀初頭に開発したドイツの会社の商品名であったがいまでは広く使われており、すべてのアルミニウム合金の代名詞として用いられることもある。たとえば「目抜き通りのジュラルミンのアーケード」は正しくは「アルミニウムのアーケード」で、この用途にジュラルミンは使わない。
 本来のジュラルミンは、アルミニウムに銅4%、および少量のマグネシウムとマンガンを加えた合金で、ドイツのデューレンDrenにあった金属会社の技師ウィルムにより1906年に発明された。この合金は540℃程度に一度加熱してから水中で急冷(焼入れ)したのち常温に放置すると、夏の気温では2~3日、冬でも1週間余りの間に順次硬くなり、軟鋼(いわゆる鉄材)なみの強さまであがる。この現象は常温の時効硬化といわれる。
 この合金はアルミニウム合金なので、比重は鉄の約3分の1であり、同一重量当りの強さ(強さ/重量比)は鉄材の3倍となるため、この値の大きいことを要求する航空機用材に最適で、以来今日まで飛行機の機体用の構造材となっている。合金名はデューレンとアルミニウムとに由来する。その後さらに強さ/重量比の改善を目ざしての改良合金がつくられ、いわゆる超ジュラルミンが種々つくられたので、強さはウィルムのジュラルミンに比べ50%以上向上している。
 この合金改良の目的をも兼ね、時効硬化のおこる機構について金属物理学的な研究が20世紀前半に精力的に行われた。その結果、このようにアルミニウムに対する固溶度が大きく変わる銅のような元素を高温では完全に固溶する量を加えておき、ある温度まで加熱して急冷すると、徐冷の際に溶解度の減少に応じて吐き出され、析出物(CuAl2)をつくって分離すべき銅が強制的に固溶したままの状態で得られることがわかった。こういう状態は常温でのこの合金の状態としては不合理なので、合金は銅を吐き出して本来の安定状態に戻ろうという傾向を潜在的にもつことになり、あとである温度下に置くと、その温度が十分高ければ本来の析出物をつくる過程、かなり低ければ暫定措置としてアルミニウムの結晶格子の中に局部的に銅の濃いところをつくる過程が進行し、これにつれて硬化する。ジュラルミンの常温時効は暫定措置にあたる変化によりおこり、銅のほかマグネシウムもこれに寄与する。[三島良續]

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世界大百科事典内のジュラルミンの言及

【アルミニウム合金】より

…(b)2000番台はAl‐Cu系合金で,さらにMgやMnが添加されたものがある。2017(Cu3.5~4.5%,Mg0.4~0.8%)はジュラルミンとも呼ばれ,2024(Cu3.8~4.9%,Mg1.2~1.8%)は超ジュラルミンとも呼ばれる。いずれも,Cuを含む金属間化合物の析出過程で硬化する析出硬化型の合金である。…

【ウィルム】より

…時効硬化性アルミニウム合金,ジュラルミンの発明者。ドイツ,シュレジエン地方の領主の子。…

【航空機材料】より

…しかし骨格羽布張り構造では,性能向上にも,大型化にも限界があった。航空機の能力が飛躍的に向上し,旅客輸送,あるいは戦力としても重要な役割を果たすようになったのは,アルミニウム合金の一種であるジュラルミンが実用化され,1930年代に入ってこれを用いた全金属製モノコック,あるいはセミモノコック構造の飛行機が作られるようになってからである。ジュラルミンそのものは,20世紀の初めに発明され,ツェッペリン飛行船の骨格に使用されてはいたが,本格的に飛行機に使われるようになるのには,構造設計の理論,加工や防食の技術の整う1930年代まで待たねばならなかった。…

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