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スエズ Suez

翻訳|Suez

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

スエズ
Suez

アラビア名 al-Suways。エジプト北東部,スエズ湾の北にあり,スエズ運河南端に位置する港湾都市。ポートイブラヒームとポートタウフィークの2港をもつ。古代,中世にはスエズは重要な商業港であり,オスマン帝国領時代には海軍基地として知られていた。その後,スエズ運河開通にいたるまで等閑視されてきた。運河開通後脚光を浴びたが,1967年6月の中東戦争 (六日戦争) 後8年間運河が閉鎖された。工業には石油精製,化学肥料,衣料がある。カイロとは鉄道,道路で結ばれており,石油パイプラインが通じている。 80年北 17kmにスエズ運河の下を通るアフマッド・ハムディトンネル (1640m) が開通し,東西交通の大動脈となった。メッカ巡礼の出発地としても重要。人口 39万 2000 (1990推計) 。

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世界大百科事典 第2版の解説

スエズ【Suez】

エジプト北東部の都市。同名県の主都で,アラビア語ではスワイスal‐Suways。人口38万8000(1992)。スエズ運河の紅海側の出口にあたり,同じく運河に沿うポート・サイドやイスマイリアと並ぶ商業都市として繁栄している。イブラーヒーム港タウフィーク港という二つの港は船舶の出入りが活発である。首都カイロとは鉄道,道路で結ばれ,現在は製油所,化学工場などが建てられ重工業が発達している。 古代から地中海と紅海を結ぶ航海ルートの重要性は注目され,ナイル川を経由して二つの海を結ぼうという運河建設の試みは何度も行われ,古代エジプト時代の記録にも残っている。

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大辞林 第三版の解説

スエズ【Suez】

エジプト北東部、紅海に臨み、スエズ運河の南の入り口を占める港湾都市。石油化学工業が発達。 〔「蘇士」とも当てた〕

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

スエズ
すえず
Suez

エジプト北東部の港湾都市。スエズ運河南端、紅海側入口に位置する。人口41万7527(1996)。古くから紅海と地中海やナイル地方とを結ぶ要地として栄え、7世紀以降はメッカへの巡礼団の出航地ともなった。喜望峰航路の発展で一時衰えたが、19世紀イギリスがここをインド貿易の拠点としてカイロと結ぶ鉄道を建設し、1869年スエズ運河の完成により港湾都市として発展した。近年スエズ湾沿岸や海底油田の開発で国産石油の集散地となり、火力発電所や石油精製、化学肥料、繊維などの工場建設が進み、工業都市として発展している。カイロへはパイプラインが通じている。市街は本土側と、運河建設の際の土砂で築かれた島にあるポート・タウフィクとからなり、両者は長さ2.7キロメートルの鉄道・道路の走る堤防で結ばれている。ポート・タウフィクの運河通りの展望台からスエズ運河が一望できる。古代からアラブ時代までの遺物を所蔵する博物館がある。[藤井宏志]

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