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スカイマーク スカイマークSkymark Airlines Inc.

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

スカイマーク
Skymark Airlines Inc.

日本の航空会社。1998年9月,国内線に 35年ぶりに参入,航空の自由化を象徴するものとなった。格安航空券で急成長した旅行会社エイチ・アイ・エスなどの出資により,1996年にスカイマークエアラインズとして設立,1998年7月運輸省(→国土交通省)から事業免許を得て,9月19日,羽田―福岡線で 1日 3往復の運航を開始した。おしぼりや新聞,雑誌などの機内サービスをなくし,座席数を他社の同型機より約 40席多くした分,窮屈にはなるものの,他社の半額に設定した運賃が人気を集め好調な滑り出しをみせた。人件費をはじめとする経費をぎりぎりまで削り,機体には広告を描き,整備とカウンター業務は全日本空輸に委託するという新手法は,業界に大きな衝撃を与え,競合各社も運賃割引などで応戦した。発足後しばらくは赤字が続いたが,2004年度黒字に転換した。2006年現名称に商号変更。航空機は当初 6機のボーイング767-300ERを使っていたが,2009年秋までに全機ボーイング737-800へ移行,総数 25機を使用するようになった。さらに日本の航空会社で最初にエアバスA380を 6機発注した。しかし格安航空 LCCの台頭による価格競争の激化で経営難に陥り,2014年7月にはエアバスから,代金支払いのめどがたたないことを理由に A380の購入契約の解除を通告された。2015年1月民事再生法の適用を東京地方裁判所に申請した。

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知恵蔵の解説

スカイマーク

東京国際空港(羽田)を拠点とする航空会社。1996年11月に規制緩和による新規参入航空会社第1号として、スカイマークエアラインズ株式会社の名で設立。サービスは限定的で、フルサービスエアライン(FSA)ではないが、LCC(格安航空会社)とは一線を画す「航空ベンチャー」だとする。国際線参入を目指して欧州エアバス社のA380型機導入を図ったが、見通しの誤りから納入延期や解約などの事態に至り、多額の違約金を求められたため、経営が危ぶまれている。
スカイマークエアラインズ株式会社は、低価格旅行業者として知られる株式会社エイチ・アイ・エスの傘下で96年に設立された。98年から定期運航を開始し格安運賃で好評を博した。LCCと同様に機内サービスを簡素化し、普通運賃をFSA他社の半額程度に抑え、平均80%という高い搭乗率を誇った。その後、FSA・LCC各社との競争激化で業績は低迷、様々な対策や見直しで回復傾向にはあったものの、2003年ごろには累積赤字が約130億円に達した。このため、IT関連事業家の西久保愼一が増資を引き受け、04年に社長に就任し債務超過を解消した。06年10月に現在の社名に変更したが、英語表記では「Skymark Airlines Inc.」として「エアライン」の名を残す。国内のFSAで1位のANA、2位の日航が売り上げ1兆円を超えるのに対して、同社は3位ながらも1千億円にはるかに及ばない。筆頭株主でもある西久保社長の持論は「健全な収益性」とのことであるが、安全運航を脅かしかねないトラブルが頻発し、国土交通省から度々注意などを受けている。また、成果主義人事に反発した退職が相次いで人手不足となったり、「機内での苦情は受け付けない」などと公言したり、ミニスカートの制服を導入したりするなど、しばしば物議を醸している。
成田―ニューヨーク路線など国際線就航のため、超大型旅客機A380型機6機を約1900億円かけて購入する契約を11年にエアバス社と結び、これまでに約260億円を支払った。しかし14年4~6月期は、純損失が約58億円となるなど業績の不振や円安の進行により、4月から前払金の支払いが滞り7月にはエアバス社から契約解除の通知を受けた。エアバス社は契約変更・取引継続にはスカイマークが大手航空会社の傘下に入ることが条件としており、もし解約となれば約700億円とされる多額の解約違約金の支払いを求めている。西久保社長は「当面の運転資金に問題はない」とするが、今後の資金繰りについて大きな困難が予想される。こうしたことを受け、スカイマークは10月26日から成田空港発着便など4路線から撤退、その他不採算路線の運休などで立て直しを図るが、先行きは不透明と見られている(14年9月時点)。

(金谷俊秀  ライター / 2014年)

出典|(株)朝日新聞出版発行「知恵蔵」知恵蔵について | 情報

朝日新聞掲載「キーワード」の解説

スカイマーク

大手旅行会社エイチ・アイ・エスの沢田秀雄社長(当時)らが出資して1996年設立。98年9月羽田―福岡線に就航し、航空業界への35年ぶりの新規参入として話題になった。現在は神戸と羽田を中心に国内8路線を運航している。運賃の安さが売り物で、大手航空会社が業績悪化に苦しむ中、昨年6月から、70%以上の高い搭乗率を維持している。

(2010-02-17 朝日新聞 朝刊 茨城 1地方)

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日本の企業がわかる事典2014-2015の解説

スカイマーク

正式社名「スカイマーク株式会社」。英文社名「Skymark Airlines Inc.」。空運業。平成8年(1996)「スカイマークエアラインズ株式会社」設立。同18年(2006)現在の社名に変更。本社は東京都大田区羽田空港。航空会社。羽田空港拠点に福岡・札幌線などの国内路線を定期運航。低額運賃で集客。東京証券取引所第1部上場。証券コード9204。

出典|講談社日本の企業がわかる事典2014-2015について | 情報

知恵蔵miniの解説

スカイマーク

日本の航空会社。正式社名は「スカイマーク株式会社」。本社所在地は東京都大田区羽田空港。規制緩和による新規参入航空会社の一つで、1996年に「スカイマークエアラインズ株式会社」として設立。98年に羽田~福岡間で運行を開始して以来、羽田空港や成田空港発着の国内線を次々と就航し、格安の航空券価格で高い搭乗率を誇った。しかし、次第に経営が悪化し、04年にインターネットサービスプロバイダのゼロ株式会社と合併して経営基盤の強化を図った。以降、業績は回復に向かっていたが、円安による燃料調達コストの上昇や、LCC(格安航空会社)との競争激化で業績が再び悪化し、14年8月、同年10月のダイヤ改定に合わせて成田空港を発着する路線から撤退することを発表した。

(2014-8-18)

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