スガモ(菅藻)(読み)スガモ(英語表記)Phyllospadix iwatensis

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「スガモ(菅藻)」の意味・わかりやすい解説

スガモ(菅藻)
スガモ
Phyllospadix iwatensis

ヒルムシロ科の多年草。東アジアの北部温帯に分布し,海水中1~8mの深さの岩上に生える。日本では本州北部より北の海岸にみられる。エビアマモ P. japonicaに似ているが,葉の長さは 1m以上で幅も広く,葉の先端がくぼまず円頭をなし,古い葉の基部が淡黄褐色繊維となって残ったり,花序の先端が2裂するなどの点で区別される。花は3月に咲き,地下茎から出た肉穂花序花被のない花が多数つく。雌雄異株で,雄花は花糸のない葯 (やく) だけのおしべ1本,雌花には1個の子房がある。

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