ステレオ

デジタル大辞泉 「ステレオ」の意味・読み・例文・類語

ステレオ(stereo)

テレビ・ラジオ・オーディオなどで、立体感が得られるように音響を再生する方式。また、その装置。2個以上のマイクロフォンを使って録音し、複数スピーカーで再生して音の空間での分布を再現する。
多く複合語の形で用い、立体の、固い、などの意を表す。

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精選版 日本国語大辞典 「ステレオ」の意味・読み・例文・類語

ステレオ

  1. ( [ギリシア語] stereos [英語] stereo )
  2. [ 1 ] 〘 造語要素 〙 立体的な、の意を表わす。
    1. [初出の実例]「次に来るものは立体映画であらうか。此れも単に双眼的(ステレオ)効果によるものでなく」(出典:映画時代(1930)〈寺田寅彦〉)
  3. [ 2 ]
    1. テレビ、ラジオ、オーディオなどで、複数のマイクロフォンを使って録音し、複数のスピーカーによって立体感・臨場感が得られるように再生する方式。立体音響。⇔モノラル。「ステレオ録音
    2. 音楽、ラジオ放送などをの方式で再生する音響機器。多く、アンププレーヤー、ラジオチューナー、スピーカーなどを組み合わせたものをいう。
      1. [初出の実例]「プリムラはまだ昼間の営業時間で、ステレオが古典音楽を流していた」(出典:虹が消える(1959)〈多岐川恭〉ひとり狼)
      2. 「冷蔵庫や、ステレオ兼用のテレビや、それに向い合った長椅子や」(出典:忘却の河(1963)〈福永武彦〉六)

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ステレオ」の意味・わかりやすい解説

ステレオ
stereo

英語で「立体」の意を表す複合辞。たとえば stereographというと立体写真のことである。日本で現在一般に「ステレオ」と称されているものは stereophony,すなわち立体音響のことで,2個以上のスピーカを用いて,それぞれ異なった音を出し立体的な音響効果をねらった装置をいう。普通は 2種の音を,左右に離して設けられたスピーカから出すもので,近年の音楽のレコードテープ,デジタルデータは,ほとんど 2種の音が記録されたステレオ用のものになっている。4種の音を出す装置(4チャンネルという)やそれ以上(マルチチャンネル)のものもある。

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改訂新版 世界大百科事典 「ステレオ」の意味・わかりやすい解説

ステレオ
stereo

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とっさの日本語便利帳 「ステレオ」の解説

ステレオ

左右のスピーカーから、二チャンネルの音を出す仕組み。モノラルとは異なり、収録現場の臨場感が再生できる。LPからCDへとメディアは変わったが、ステレオ方式が主流であることには違いはない。

出典 (株)朝日新聞出版発行「とっさの日本語便利帳」とっさの日本語便利帳について 情報

世界大百科事典(旧版)内のステレオの言及

【オーディオ】より

…また,戸外のレジャーに持ち歩くポータブルオーディオといわれる分野も盛んになっている。その一つはジョギングとか電車の中や歩きながらヘッドホンをかけてオーディオを楽しむヘッドホンステレオ,ラジオ受信機とカセットテープ録音再生機を一体化して携帯型にしたステレオラジカセや,携帯できるように小型化したシステムコンポを持ち歩いてオーディオを楽しむ分野などがあげられる。
【家庭用オーディオ装置のしくみ】
 入力信号としては放送電波と各パッケージメディアの再生信号がおもなものである。…

【レコード】より

…音波の変化に対応する音溝の変化は,原理的には水平方向,垂直方向のいずれでもよい。現在のレコードでは,いわゆるモノ(モノフォニックの略)の場合では,水平方向の変化という形で,またステレオの場合では45‐45方式とよばれる,水平方向,垂直方向の両方向の変化という形で音の記録が行われる(図1)。 なお,現在では,音を能率よく集める――カッター針を駆動する――レコードとして量産するという各段階に,マイクロホン,アンプ,カッター,スタンパーなどの多くの電気的,機械的な機器が導入されているが,基本的な記録の原理は変わらない。…

※「ステレオ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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