スプーン(英語表記)spoon

翻訳|spoon

百科事典マイペディアの解説

匙(さじ)とも。液体粉末,薬物等をすくって口に運んだり容器に盛るのに使用される小形の道具。西洋では古くから木や,石,青銅などでスプーンが作られ,調理などに使われていた。しかし料理はもっぱら手で食べたので,個人用のスプーンはなかった。中世になると自分用のスプーンを旅行などに持ち歩き,19世紀になってナイフ,フォーク,スプーンが人数分用意されるようになった。 日本では平安時代に飯を盛るのに飯(いいがい)が用いられ,その後,抹茶(まっちゃ)をすくうのに使用する茶匙,薬の調剤に使用された薬匙などが木や竹を材料に作られたが,現在では金属製の洋風のスプーンが普及している。大型のテーブルスプーン,果実・デザート用のデザートスプーン,小型のティースプーン長柄のソーダスプーン等があり,めっき,クロムめっきステンレススチール等で作られる。なお料理等の基準としていう大匙1杯は15cc,小匙は5ccを標準とする。

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世界大百科事典 第2版の解説

液体や粉体をすくうボウルの部分に柄のついた食卓用具。日本語の〈さじ〉にあたる。英語spoonの語源木片のこと。フランス語ではcuillèreといい,巻貝を食べるときの道具に由来する。古くから木,貝,素焼き,石,角,象牙,青銅,銀などでスプーンがつくられ,古代エジプトでは化粧材料の混合や調理用に使われていた。ギリシア・ローマ時代にも調理用や給仕用のものが各種使われたが,当時の貴族宴会では,寝椅子に横たわり,料理は指でつまむか,汁気の多い料理は,食器から直接口にしたり,パンを浸して食べたので,個人用のスプーンは必要としなかった。

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大辞林 第三版の解説

洋風の匙さじ
ゴルフクラブのうち、ウッドの三番。
ルアーの一。匙形の金属板がついた擬餌鉤ぎじばり。水中でゆらゆらと動き魚を誘う。 → ルアー

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食器・調理器具がわかる辞典の解説

洋風の匙(さじ)。飲食物や薬品をすくったり、混ぜたりするのに用いる。材質は銀、ステンレスなどがあり、用途に応じてスープスプーン、デザートスプーン、ティースプーンなどの種類がある。

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精選版 日本国語大辞典の解説

〘名〙 (spoon)⸨スプン⸩
① さじ。主に洋食に用いる金属製のものをさす。
※航米日録(1860)二「フーク、〈略〉ナイフ、〈略〉スプウン〈食匙〉を人数に応じて卓子上に並べ」
② ゴルフのクラブでウッドの三番をいう。

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世界大百科事典内のスプーンの言及

【ルアーフィッシング】より

…ルアーは〈おとり〉を意味し,金属や木,合成樹脂などを素材にしてさまざまな形につくった擬餌(ぎじ)をいう。大別すれば,名称のごとく湾曲をもたせたスプーンspoon,小魚に似た立方体のプラグplug,水中で回転するスピナーspinner,深いところで上下に運動させるため重くつくったジグjig,カエルやミミズなどの姿に似せたイミテーションルアーの5種がある。釣る際にはルアーの形,色,大小,動きを考慮して選び,リールを巻きながらルアーを演出するといった積極性が要求される。…

【しゃくし(杓子)】より

…このことはしゃくしの原形が貝しゃくし様のものであったことをうかがわせる。《正倉院文書》によると,奈良時代には取分け用のものと個人用のスプーンとの2種が用いられており,後者はのちに食卓から姿を消して薬剤用などの〈さじ(匙)〉になり,取分け用のもののみがのこって,しゃくしになっていく。ただし,〈かい〉が本来は汁用であったためであろう,飯用のものはその後〈飯匙(いいがい)〉と呼ばれていた。…

【食事】より

… 銘々膳が普及し,すべての食物をあらかじめ盛り分けて,膳の上に並べて供するという食事における食物の配給制が徹底したことが,日本の伝統的食べかたの特徴であり,それにともなって家族においても,誰の使用する食器かが区別され,食器の個人専用化がいちじるしい。 ナイフ,フォーク,スプーンを使用して食事をする風習が,ヨーロッパで普及するのは18世紀以後のことである。古代から,肉を切り分けるためのテーブルナイフは存在したが,1本のナイフで切り分けたのちには手づかみで食べた。…

※「スプーン」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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