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スベリヒユ

百科事典マイペディアの解説

スベリヒユ

スベリヒユ科の一年草。ほとんど全世界の温〜熱帯に分布し,平地の日当りにはえる。耕地雑草の一つ。全草肉質で紫赤色を帯び,は長さ20cm内外,枝分れして地面をはい,くさび形の葉をつける。

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世界大百科事典 第2版の解説

スベリヒユ【(common) pursulane】

茎や葉は多肉質で光沢のあるスベリヒユ科の一年草(イラスト)。茎は地面をはうようによく分枝するが,ときにはやや立ちあがり,高さ30~50cmにもなる。円柱状で軟質,多肉で紫赤褐色になり,葉をやや対生状につける。葉は倒卵形,先はやや凹頭になり,葉の表面は深緑色,裏は紅色を帯び,長さ1~3cm,基部は短い葉柄状になる。花は黄色で小型,枝の先端部の葉腋(ようえき)に生じ,花弁は5枚,子房は半下位。熱帯では周年温帯では夏期に開花する。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

スベリヒユ
すべりひゆ / 滑
[学]Portulaca oleracea L.

スベリヒユ科の一年草。全体に肉質で、毛はない。茎は紅色を帯び、下部は地をはい、上部は分枝して高さ15~30センチメートル。葉は互生し、倒卵状楕円(だえん)形で長さ1~2.5センチメートル、先は円く、基部はくさび形で短柄となる。6~9月、枝先の束生葉4、5枚の中に、黄色の小花を3~5個開く。基部に2枚の包葉があり、花被片(かひへん)は5枚、倒卵形で先端はくぼみ、雄しべ7~12本。果実は蓋果(がいか)で膜質、種子は黒色で多数。全世界の温帯、熱帯に広く分布する。茎や葉は食用とする。[小林純子]

文化史

史前帰化植物の一つ。『万葉集』のいはゐづら(伊波為都良、14巻3378、3416)をスベリヒユとする見方がある(別説ではジュンサイ)。中国、インド、ヨーロッパなどでは野菜で、インドやヨーロッパには改良された栽培品種がある。ヨーロッパのオオスベリヒユP. oleracea L. var. sativa DC.は茎が立ち、大形で、高さ30~50センチメートル、葉の長さ4センチメートルにもなり、茎葉をサラダにするか、煮て食べる。[湯浅浩史]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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