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スーパーリアリズム superrealism

デジタル大辞泉の解説

スーパーリアリズム(superrealism)

写実主義。1960年代後半以降、米国を中心に興った美術の一傾向。人物または都会の一光景を写真や実物と見まがうほど克明に表現するもの。ハイパーリアリズム

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世界大百科事典 第2版の解説

スーパーリアリズム【Superrealism】

極端な写実的描写によって日常卑近の光景を,ストップ・モーションのように表現しようとする絵画および彫刻のこと。〈超写実主義〉の意。ハイパーリアリズムHyperrealism,写真的写実主義Photorealismとも呼ばれる。1960年代末から70年代前半にかけて,おもにアメリカとイギリスで制作された。主要作家はクローズChuck Close(1940‐ ),モーリーMalcolm Morley(1931‐ ),ゴーイングズRalph Goings(1928‐ ),デービスJohn Davies(1946‐ ),デ・アンドレアJohn de Andrea(1941‐ ),ハンソンDuane Hanson(1925‐96)ら。

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大辞林 第三版の解説

スーパーリアリズム【superrealism】

超写実主義。1960年代以降アメリカを中心として興った美術で、写真を利用して人物や日常的光景などを克明に極度に写実的に描く。ハイパー-リアリズム。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

スーパーリアリズム
すーぱーりありずむ
superrealism

1970年前後からニューヨークを中心に進められた写実主義の傾向。極端に克明な描写からこの名が与えられ、またハイパーリアリズムhyperrealismともよばれる。ただし多くの場合、その極度な描写は直接実物に向けられるのではなくて、実物をそっくり写した写真をもう一度克明に描写するという手順を踏んでいる。もとより写真は没個性的に対象を写し取るのであるが、さらにそれを没個性的に再現することによって得られる透徹したイメージ、あるいは非情な映像がこの傾向の大きな特徴である。一方でフォト・リアリズムphoto realismとよばれるのはこのためである。カメラの視覚がとらえる映像は実物とは別物の、一種の虚構なのだが、すでに日常はこの虚構に包囲され、この種の新しい視覚を一面で現実とみなすに至っている。スーパーリアリズムはこの新しい視覚を作品化したものである。
 作家としては、都市風景をカメラ・アイさながらに徹底して均質にとらえるリチャード・エステス、正面からの肖像写真を拡大して描き続けるチャック・クローズらがあげられる。スーパーリアリズムのなかには、等身大の人物像をつくり、文字どおり日常を再現するドゥエイン・ハンソン、ジョン・デ・アンドレアらの彫刻作品も含められる。[高見堅志郎]

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