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セイボウ セイボウChrysididae; ruby-tailed wasp; cuckoo wasp

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

セイボウ
Chrysididae; ruby-tailed wasp; cuckoo wasp

膜翅目セイボウ科の昆虫の総称。一般に小型のハチで,体は緑,青,藍,紫,赤やこれらの色の組合わさった色で,美しい金属光沢がある。硬いキチン質の皮膚は強い点刻におおわれる。腹節は普通3節であるが,2,4または5節のものもある。腹部背面は強くふくらみ,一方腹面はへこみ,驚くと腹部を胸部の下に折り曲げて体を球状にする。産卵管は長いが望遠鏡の内筒のように腹部内に引込まれ,通常は腹部内へ収納される。毒針はない。翅脈は単純で肘室を形成しない。他の狩人蜂ミツバチの巣内の幼虫に寄生するが,イラガイツツバセイボウ Chrysis shanghaiensisだけはイラガの蛹に寄生する。世界に約 1500種,日本に数十種を産する。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

セイボウ
せいぼう / 青蜂

節足動物門昆虫綱膜翅(まくし)目セイボウ科Chrysididaeの昆虫の総称。和名は「青色をしたハチ」という意味であるが、体は青、緑、赤、紫などの金属光沢がある美しいハチの一群である。学名はギリシア語で「金色」を意味する。世界に広く分布し、体長2~20ミリメートルの寄生バチで、体の皮膚は強くキチン化して堅く、ものに驚くと体を二つに折って擬死をする性質がある。暑い日中によく飛翔(ひしょう)する。腹部の尾端(第3環節)は丸く突出して、いくつかの歯(2~6歯)をもち、この数が分類上の特徴になっている。第1齢幼虫は活発で闘争性がある。おもな種類には、トックリバチ科、ハキリバチ科などのハチに寄生するヨツバコセイボウChrysis ignita、イラガの幼虫に寄生するイラガイツツバセイボウC. shanghaiensis、ルリジガバチに寄生するミドリイツツバセイボウC. lusca、トックリバチ類に寄生するオオセイボウStilbum cyanurumなどが知られている。[立川哲三郎]

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