タイツ(その他表記)tights

翻訳|tights

デジタル大辞泉 「タイツ」の意味・読み・例文・類語

タイツ(tights)

伸縮性のある布地を用いて、腰から下をぴったりとおおうように作られた衣服バレエなどのスポーツ着として、また、防寒用に使用
[類語]靴下ソックスハイソックスストッキングパンティーストッキングアンクレット

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精選版 日本国語大辞典 「タイツ」の意味・読み・例文・類語

タイツ

  1. 〘 名詞 〙 ( [英語] tights ) ジャージートリコットなど伸縮性のある編み地を用いて、体に密着するように作られた衣服。主に、腰から脚部を包むもので、バレエや運動練習の際にはいたり、防寒用として女性子どもがはいたりする。〔モダン辞典(1930)〕
    1. [初出の実例]「王子たちのあのタイツを穿いた露はな身装」(出典:仮面の告白(1949)〈三島由紀夫〉一)

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「タイツ」の意味・わかりやすい解説

タイツ
tights

腰から足先にかけて素肌をぴったりと包み込む伸縮性のある脚衣のこと。主としてバレエ,体操競技,サーカスなど,極度に運動の激しい場合に男女が着用し,上体と一連になったものもこう呼ぶ。この種のタイトな脚衣は広くはホーズともいわれ,紀元前6世紀代にすでにみられる。初期には革製であったが,やがて布地から織地,網地へと発展した。ヨーロッパの中世後期から近世にかけてはラシャ製のホーズが最も普遍的な脚衣であった。 16世紀になって腰から大腿部をおおうトランクホーズが用いられるようになると,ホーズは事実上トランクホーズとストッキングとに分離し,次第にニット製のものが現れるようになった。現在のタイツが登場するのは 19世紀なかば以後のことであり,メリヤス技術の発達とスポーツの普及に起因する。メリヤス地によるタイツの発達は,バレエの技法に著しい影響をあたえ,跳躍や空中での回転がこれによって自由自在にできるようになった。なお,タイツにはオペラレングスという足首から先の部分がないスパッツのようなものもある。色は肌色,白,ピンク,黒を主に種類も豊富である。フランスでタイツをマヨーというのは,19世紀の初め,パリ・オペラ座の衣装係マヨーがバレエ用に改良し,バレエの制服一部にしたからである。

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改訂新版 世界大百科事典 「タイツ」の意味・わかりやすい解説

タイツ
tights

足先から腰まで一体に作った厚めの靴下をいう。女性用だけでなく,子ども用や前に開きがあり,足首から下のない男性用もある。タイトはぴったりするという意味であり,前身としては,中世の男子の,ホーズhoseと呼ばれる長靴下状の脚衣に見られる。タイツが衣服の名称に使われたのは,18世紀から19世紀初期の,体にぴったりした男子のズボンからである。演劇,舞踊,スポーツなどで用いられてきたが,1960年代に,ミニ・スカートの流行でパンティ・ストッキングが現れると,同形の,やや厚めのタイツが一般にも普及するようになった。素材,編み方,色,柄とも豊富になり,防寒,おしゃれ用として愛好されている。
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百科事典マイペディア 「タイツ」の意味・わかりやすい解説

タイツ

腰から足先までを包むストッキングの一種。防寒用,スポーツ用,おしゃれ用としておもに女性,子どもに用いられるほか,バレエ,演劇などの舞台衣装としても用いられる。
→関連項目靴下

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世界大百科事典(旧版)内のタイツの言及

【バレエ】より

…またこの時代には優れた舞踊家が輩出し,さらに衣装の改革が進み,仮面は廃止された。今日のタイツと呼ばれるものも,19世紀の初めに発明され,舞踊技術の進歩を促した。 次いでイタリアにS.ビガーノが現れ,ノベールの道をさらに発展させた。…

※「タイツ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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